台湾映画

2回転半ぐらいひねりがきいている「怪胎(恋の病 ~潔癖なふたりのビフォーアフター~)」

潔癖症同志の恋の物語。全編iphoneで撮影したことで話題となった。台湾では2020年8月から一般公開され、2020年の金馬奨では6つの賞にノミネートされた。 「怪胎」とはフリークスのこと。極度の潔癖症の世界をポップだけど落ち着いた色遣いで見せている。 柏…

今日からNetflixで配信開始「當男人戀愛時(君が最後の初恋)」

韓国映画「傷だらけの2人」のリメイク。元ネタは未鑑賞。台湾では2021年4月1日から一般公開された。今年は6月から9月に延期になった台北電影奨でも最優秀作品賞等にノミネートされている。 主演は邱澤(ロイ・チウ)と許瑋甯(ティファニー・シュー)。実は…

底辺層の怒りと悲しみ「大佛普拉斯(大仏+)2017」

「台湾巨匠傑作選2021」から。大阪で見逃したので、アップリンク京都で観た。 2014年金馬奨で最優秀短編映画賞を獲った「大佛」を長編に変えた作品。2017年の台北電影節と金馬奨では多くの賞を獲得した。2017年東京国際映画祭でも上映された。 短編映画「大…

小莫の涙が止まらない「親愛的房客(親愛なる君へ)」

2020年の台北電影奨と金馬奨(ゴールデンホース)で最優秀主演男優賞と最優秀助演女優賞を獲得し、その他数々の賞を受賞した。台湾での一般公開は2020年10月23日から。日本での公開が早かったのは、制作に何人か日本人が関わっているからかもしれない。 ロケ…

せつないSFファンタジー「有一天(One Day いつか)2010」

「台湾巨匠傑作選2021」から。侯季然(ホウ・チーラン)監督の長編デビュー作だが、ドキュメンタリーはその前から撮っている。 以前いつどこで見たのやらまったく覚えていないが、とても好きな作品だ。今回劇場で再び観ることが出来てとてもうれしい。 主演…

今回はお笑いは少なめ「消失的情人節(1秒先の彼女)」

今年の夏は忙しい。中国語圏の新作が続々日本で公開される。 6月25日~:「消失的情人節(1秒先の彼女)」 6月26日~:シネ・ヌーヴォで「台湾巨匠傑作選2021」開始。 7月9日~:「唐人街探案3(唐人街探案 東京MISSION)」 7月16日~:「少年的你(少年の君…

ハラハラしない「引爆點(High Flash 引火点)2018」

こちらも「台湾巨匠傑作選2021」から。台湾では2018年8月に上映された。 主演は呉慷仁(ウー・カンレン)と、「江湖無難事(ギャングとオスカー、そして生ける屍)2019」でヤクザの親分の愛人とトランスジェンダーを演じた姚以緹(ヤオ・イーティ)。 監督は…

台湾の姫物語「阿莉芙(アリフ、ザ・プリン(セ)ス)2017」

「台湾巨匠傑作選2021」を上映中のシネヌーヴォで鑑賞。ほぼ満席。2017年東京国際映画祭、関西クィア映画祭2018でも上映されている。 「父後七日」の王育麟(ワン・ユーリン)監督の第3作目。3組のカップルをメインにバランスよくお話は進む。アリフはゆくゆ…

「緝魂(THE SOUL:繋がれる魂)」をNetflixで観る

台湾では2021年1月29日から一般上映。大陸では検閲で6分削除されたバージョンで上映された。どこが削除されたんでしょうね。 2031年の元宵節。ある巨大企業の社長が撲殺された。その事件を担当するのが、がんを患い余命少ない検察官とその妻である刑事。怪し…

約10年ぶりに「第36個故事(台北カフェ・ストーリー)2010」を見る

大丸心斎橋店でのイベントでやっていたので参加してみた。 www.daimaru.co.jp 自分が好きなものしか出てこないやさしい映画。最初に観たのが何時だったのか思い出せないが、2011年11月には映画のロケ地にもなった朵兒咖啡館(Daughters cafe)に行っているから…

「生而為人(人として生まれる)」を大阪アジアン映画祭で観る

観たときは、デリケートなテーマを乱暴に扱った映画だなあと感じたけれど。 性分化疾患の人々のインタビューなどを見ると、映画の中にあるような乱暴な扱いを実際にされていているようなのだ。本人の同意なく手術をされてどちらかの性に無理やり当てはめよう…

「同學麥娜絲(同級生マイナス)」をNetflixで観る

台湾では2020年11月20日から一般公開。金馬では最優秀美術賞や最優秀助演男優賞を受賞している。 舞台は台中市。元同級生の電風、閉結、罐頭、銘添4人のちょっとしょっぱい人生を描いている。最初に監督のナレーションから始まり、最後も画面に乱入してくる…

第16回大阪アジアン映画祭上映作品発表

緊急事態宣言が継続される中、今年も何とか開催することが出来た。チケットの入手方法がいつもと違っているので、注意しながらチェックしよう。 www.oaff.jp オープニング作品は文念中(マン・リムチョン)が許鞍華(アン・ホイ)を撮ったドキュメンタリー映…

2度見するとよく分かる「刻在你心底的名字(君の心に刻んだ名前)」

2020年大阪アジアン映画祭で世界初上映された時は、予定が合わなかったのと宣伝用写真が耽美BLぽかったので見送った。その後台北映画祭と金馬でも上映、12月4日からは台湾で一般公開となった。そして12月23日からはNetflixで視聴できるようになったので、さ…

あの時何が起きたのか?「我們的青春,在台灣(私たちの青春、台湾)2019」

今日は東京映画祭は一休み。久しぶりのポレポレ東中野でこの映画を観た。 当時私も台北にいて、毎日ニュースにかじりついていた。そしていつか誰かが映画やドラマにするだろうから、そうしたら必ず観ようと思っていた。 これは立法院を占拠したひまわり運動…

東京フィルメックスで「無聲」を観る

2020年台北電影節のオープニング作品であり、金馬では8部門でノミネートされた。 小中高一貫の特殊学校で起きた集団性犯罪事件。子供たちの悲痛な叫びは長い間、外には届かなかった。 メインの3人。教師を劉冠廷(リウ・グアンティン)、被害者の貝貝(ベイ…

東京国際映画祭で「孤味(弱くて強い女たち)」を観る

釜山国際映画祭ではワールドプレミアとして上映、金馬では最優秀主演女優賞など6部門でノミネート。台湾では11月6日から一般公開された。 長女は謝盈萱(シェ・インシュエン)、次女は徐若瑄(ビビアン・スー)、謎の三女は張鈞甯(チャン・チュンニン)、四女は…

東京国際映画祭で「惡之畫(悪の絵)」を観る

無差別殺人犯よりも、彼に絵を教える画家の気持ちの揺らぎに重点が置かれていた。 今回はずっと坊主頭の黄河。 「罪と才能は天秤にかけることは出来るのか?」がこの作品のテーマだと思った。しかし天才的な才能があるからと言って犯した罪が軽くなるわけで…

2020台湾映画上映&トークイベントで「最乖巧的殺人犯(よい子の殺人犯)」を見る

去年の金馬でも上映されたが、スケジュールが合わず泣く泣くあきらめた作品。今回は台湾文化センターとアジアンパラダイス共催のイベントでオンライン上映した。先着100名しか見ることが出来ないので、必死こいて申し込んだ。 何といっても見どころは黄河の…

今年は金馬(ゴールデンホース)も脳内妄想開催

今年は11月5日から22日まで開催される台北金馬影展。注目作品が多い中、気になるものを挙げてみた。 手捲煙(手巻き煙草)香港 ヤクザのブツを盗んだ男と、彼から百万ドルの報酬をもらう約束で庇う元軍人とのお話。そこにタイと台湾のヤクザも絡んでくる。色…

大阪では11月14日から開催「台湾巨匠傑作選2020」

もともと4月に予定されていたのが、コロナの影響で9月に延期になった。大阪ではシネ・ヌーヴォさんで上映。名古屋は名古屋シネマスコーレで。京都では京都みなみ会館さんが12月25日から上映予定。その他に横浜、神戸でも上映予定。作品紹介はここでチェック…

今年は同時開催!東京国際映画祭&東京フィルメックス

上映作品を見ると、釜山国際映画祭や台北映画祭、金馬影展とかぶっている作品が多かった。今は海外に行けないので日本で見られるのはありがたい。 スケジュールはまだ発表されていないが、是非これは観たいという作品をリストアップしてみた。 七人楽隊(七…

今年は脳内で開催!妄想台北電影節

2020年は6月25日~7月11日まで台北で開催。このご時世、海外旅行なんて夢のまた夢。でも気分だけでも味わいたい。 今年も観たい映画はいろいろ。旅行に行ったつもりで公開順に紹介したい。 写真は台北電影節のHPから引用。 https://www.taipeiff.taipei/ 「…

全然幸福ではない「幸福城市(幸福都市)」をNetflixで観る

非常事態宣言が出されて私の職場も休業になった。映画館も休館になったし、こうなったら家に引きこもってNetflix三昧だ。 これは2010年に「台北星期天(ピノイ・サンデー)」で長編デビューした何蔚庭(ウィ・ディン・ホー)の第3作目の長編映画になる。台湾…

大阪アジアン映画祭で「江湖無難事(ギャングとオスカー、そして生ける屍)」を観る

ヤクザ×ゾンビの単純に楽しい映画。台湾で見逃したので、大阪で観られたことがうれしい。 「映画を撮る」映画がもともと好きなので楽しみにしていた。日本のヤクザも登場して、お互い騙し合いながら最後は主人公たちの勝ちとなる。 ヤクザの親分はお馴染みの…

大阪アジアン映画祭で「有鬼(ノーボディ)」を観る

この作品もネットでは一切資料がなく、白紙のまま鑑賞。 自分で仕立てたスーツを着て毎日同じバスに乗り唾を吐くお婆さんと、父親の浮気現場を撮影しようとする少女との交流を描いた作品。 たびたびインサートされる女性は実はお婆さんの若かりし頃の恋人で…

大阪アジアン映画祭で「迷失安狄(ミス・アンディ)」を観る

マレーシアと台湾の合作映画。プロデューサーは林心如(ルビー・リン)でベトナム人として出演もしている。これが世界初上映で、事前に見ることが出来る資料がほとんどない状態だった。 マレーシアが舞台。妻に先立たれた後に女として生きることに決めたが、…

一筋縄ではいかない映画「夕霧花園」

ぎりぎりまで中止になるのではないかと危惧していた大阪アジアン映画祭は、作品の上映のみという形をとって何とか始まった。舞台挨拶はなくなったが、林書宇(トム・リン)監督のビデオレターはあった。ビデオレターの中で監督もおっしゃていたが、今年の冬…

「人面魚:紅衣小女孩外傳(人面魚 THE DEVIL FISH)2018」を観る

「未体験ゾーンの映画たち2020」のなかのひとつ。 話としては1と2の前。紅衣小女孩も生まれる前。2で登場する虎爺についても説明が加えられている。2の感想はここ。 mingmei2046.hatenablog.com この映画の見どころは主演の除若瑄(ビビアン・スー)の熱…

観たいヤツは全部観る!大阪アジアン映画祭

今日から前売り販売開始。もともと香港国際電影節のために有休を使おうとしたら、夏に延期になってしまい、それをアジアンに流用。ガッツリ観るぞ! とはいっても有休にも限りがあるので、もう既に観た映画は除いていく。「大飢(大いなる飢え)」「少年的你…