香港でも4月27日から一般公開「關於我和鬼變成家人的那件事(僕と幽霊が家族になった件)」

台湾では2月から一般公開。香港での先行ロードショーにて鑑賞。場所はMCL系列のK11 Art House。連休中ということもあり、若い人中心で超満員だった。

ストレートの警察官吳明翰が道で紅包(結婚式などで配るお礼)を拾ったことで、ゲイの幽霊毛毛と冥婚することになり、一緒に轢き逃げ犯を捕まえるお話。

監督は映画「紅衣小女孩(紅い服の少女)」「當男人戀愛時(君が最後の初恋)」などの程偉豪(チェン・ウェイハオ)。主演は許光漢(グレッグ・ハン)と林柏宏(リン・ボーホン)の人気者とくれば観る前から期待値が高まってしまう。

許光漢は今回全裸での演技も披露してサービス満載。とはいっても今までも激しめのセックスシーンも辞さないほど何でもする俳優なので、全裸で街中を踊って走るなんて朝飯前だろう。このシーンに使われたのは蔡依林(ジョリン・ツァイ)の2006年のヒット曲「舞孃(Dancing Diva)」。


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中華圏ではみんな知ってる歌。劉冠廷(リウ・グァンティン)との掛け合いが自然すぎて笑えるw

ジョリンはこの映画の主題歌も歌っていてそのMVにも出演しているが、このMVも映画のスピンオフ的な感じで実に良く出来ている。


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おばあちゃんと毛毛の関係性がこれでよく分かる。

そして毛毛の恋人役には炎亜綸(アーロン)。ピュアな毛毛から結婚を迫られて怖気づく役どころ。

吳明翰と同じ警察署で働く同僚林子晴に王淨(ワン・ジン)。この子晴が実は曲者で、あとの大どんでん返しに繋がる。

コメディなのにホームドラマで、毛毛のお父さんの話は泣ける。

「ゲイとの冥婚」という突拍子のない設定なのに、いつの間にか何の疑問もなく受け入れて観ているのが不思議。

監督の手腕と、俳優たちの芸達者ぷりを堪能できる作品。

 

追記:8月2日にグランドシネマサンシャイン池袋、8月4~10日にシネマート新宿・シネマート心斎橋にて緊急特別上映されることになった。配給会社が面白映画という聞いたことのない会社。なのでオフィシャルサイトもやっつけ感たっぷり。でも1週間限定とはいえこんなに早く日本語字幕付きで見られるのはありがたい。

https://www.chuka-eiga.com/marry_my_dead_body

 

追記2:8月10日からはNetflixでも配信開始。

 

追記3:8月末、来年の第96回米アカデミー賞国際長編映画賞部門の台湾代表に選ばれたことが発表された。まさに「不敢相信!」

 

追記4:だからといって一気に日本中で公開されるわけもなく、9月2日から8日まで大阪十三のシアターセブンにて公開される。