約10年ぶりに「第36個故事(台北カフェ・ストーリー)2010」を見る

大丸心斎橋店でのイベントでやっていたので参加してみた。

www.daimaru.co.jp

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自分が好きなものしか出てこないやさしい映画。最初に観たのが何時だったのか思い出せないが、2011年11月には映画のロケ地にもなった朵兒咖啡館(Daughters cafe)に行っているからその前だろう。

姉妹2人で開いたカフェだが、オープンしたては毎日閑古鳥。そこで妹が思いついたのが「以物易物(物々交換)」。物を交換するということは、思い出と繋がる物語を交換するということ。そしてそれはお互いの気持ちを交換することにもなるのだ。

とにかくこのカフェの佇まいがとても素敵。最初セットを作ろうとしたが、建て込みから撮影までの時間やリアルさを追求したら実際にカフェを作った方がいいんじゃない?ということになり、クランクアップ後もそのまま営業しちゃえばいいじゃんということになったらしい。

しかし賃貸契約の期限が切れ、2015年3月で惜しまれつつも閉店。残念。

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私が食べたのはレアチーズケーキ。映画の中にも登場する赤い実が入ったジャムが上にのっていておいしかった。

小道具もそれぞれかわいい。35個の石鹸も、それにまつわる物語を描いた絵も。

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途中で挟み込まれる母親との掛け合いも最高。台湾映画ならではのユルさだ。

気が付けば、日本のあちこちで「○○上映会」という形で上映している。根強いファンが案外多いということだろう。

続きはどうなる?「JUNK HEAD」

昔から2次元よりも3Dよりもストップモーションアニメが大好き。大阪ではシアタス心斎橋と第七藝術劇場のみ上映。

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監督、脚本、美術、音楽、編集、映像効果をほぼ1人で作り上げいる。セットやフィギュアの完成度の高さに狂気を感じる。

ほとんど表情がないのもツボだし、言葉が意味不明で字幕というのもツボ。日本のアニメがアメリカモノと比べてほとんど顔の表情が無いのは、能に由来していると思うのだが、能面からでも十分喜怒哀楽が汲み取れるのだから「そんなに顔の筋肉動かさんくてもええのに」といつも思う。

いろんなキャラが登場するが、どれも愛嬌があってかわいい。グロさの割合も丁度いい。

映画が終わった後も何一つ問題が解決していなくて、「ええ?!」って思ったが、もともとこの作品は3部作らしい。ということは続編があるのだろうが、見られるのは何年後だろう?(遠い目)

過去に一度クラウドファンディングで失敗しているらしいが、今回の映画のヒットに乗じて物販もすればいいのにと思った。ガチャポンとかあったら絶対いくつも買うでしょう。まずはTシャツ、トートバッグからでも。

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とりあえず、先着順でもらえるシールで我慢。

「使徒行者(ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官)2016」を騰訊視頻(テンセントビデオ)で観る

2がおもしろかったので、遡って1を鑑賞。日本では2017年のむコレで上映。今はAmazonビデオなどの配信で視聴可能。騰訊視頻では無料で視聴可能。普通語と広東語が選べるが字幕は簡体字

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そういえば以前観ようとした時に、余詩曼のTVドラマ的なノリについていけなくて途中で観るのを止めたのを思い出した。

今回改めて全部観てみれば、凝った展開とどんでん返しの繰り返しで予想以上におもしろかった。

ブラジルから物語は始まる。国際的な麻薬販売組織を壊滅するため潜入した警察官は誰なのかを探る。

古天樂(ルイス・クー)扮する少爺と張家輝(ニック・チョン)扮する阿藍との男の熱い友情がこの映画のメイン。そして2人とも何があってもなかなか死なないw

ドラマの設定に引きずられて呉鎮宇(ンジャンユー/フランシス・ン)も少しお笑い寄り。しかし阿藍を取り調べる時や、地下水道で少爺と駆け引きをする時などはクールで超かっこいい。

使徒行者2」とは話は繋がっていないが、重要なアイテムとしてここでもルービックキューブが登場する。

モールス信号を少しは勉強してみようかな?

ド派手アクション映画「使徒行者2諜影⾏動(インビジブル・スパイ)2019」

「未体験ゾーンの映画たち2021」の中の作品。「使徒行者」シリーズは映画が3まである以外にTVドラマもシーズン1~3まであり、映画の続編も今後製作するかもと言われている。しかし映画とドラマには繋がりがほとんど無く(ちょっとある)、「潜入囮捜査」モノという括りしかない。「風暴」シリーズも「ICACの警官汚職事件」という括りは繋がっているがそれ以外は大雑把なところがあって、しかも同じ役者を使いまわしているから紛らわしくなる。まあでも別々に見ても楽しめる。

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フィリピンの孤児院から話はスタート。そこで育った親友2人のうち、1人が国際テロリスト集団に誘拐されたことが運命の分かれ道となる。実はテロリスト集団は香港警察内にもスパイを送り込んでおり、誰が一体スパイなのか疑心暗鬼の中、テロ撲滅作戦のためミャンマー、スペインへと向かう。

2019年公開でコロナの影響が出る前なので、エキストラがいっぱいの密のシーンが出ると懐かしい気がする。

潜入捜査とスパイ、敵と味方が混合し、まるでオセロのように次々と黒白が変わってしまう展開にカタルシスが生まれる。そこに男の友情が加わってますますヒートアップ。

製作が邵氏兄弟國際影業有限公司(ショウブラザース)とTVBなので、まさに直球王道香港アクション映画。お金のかかったセットに海外ロケと大がかりなアクションシーンが目玉で、そして主人公がなかなか死なないw

今回の目玉はやはりミャンマーロケ。ミャンマーの街中でのカーアクションは大迫力だ。道の真ん中にお寺があるのとかよかった。

スペインの牛追い祭りとカーチェイスも面白い組み合わせ。最後の廃墟も雰囲気たっぷり。「残念な韓流」の殺し屋が牛にやられるシーンは笑っていいだろう。

古天樂(ルイス・クー)、張家輝(ニック・チョン)、呉鎮宇(ンジャンユー/フランシス・ン)の三つ巴のシーンはやっぱりカッチョいい。場所もうらさびれた市場の中だし。使い古されたシチュエーションだけど、やっぱり欲しい。

シアタス心斎橋で「 バッファロー'66」を観る

約20年ぶりの 「バッファロー'66」。3月16日からオープンのシアタス心斎橋で鑑賞。

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当時は予告編も話題になった。今のようにネットで簡単に予告編が見られる時代ではなかった。大抵は映画館で上映前に流れる予告編をチェックして次に観る映画を選んでいたものだ。

あらすじは分かっているが、映像や音楽その他のことについて再発見がいろいろ。ヴィンセント・ギャロの英語って聞き取りにくいとか。クリスティーナ・リッチは今見ても超かわいいとか。2度見すればレイラがビリーを一目見たときから好きだったんだなと分かる。この痩せ男×ぽっちゃり女の組み合わせも新鮮だった。

ビリーはイケてない男だがファッションはおしゃれ。1日の出来事なので衣装は1着しかないが、ちゃんと着回ししているし。

どのシーンを切り取っても画になるが、一番好きなのはやっぱりレイラがボーリング場でタップを踊るシーンだ。ビリーに「ボーリング場で踊るんじゃない」とツッコまれるところまで好き。

シアタス心斎橋についてはこちらが詳しい。

gigazine.net

残念なのが、椅子の配置がずれていないのと地面の傾斜が緩いこと。椅子自体もゆったり目だと思うが、80㎏以上体重のある人は2時間じっと座るのはちょっと厳しい。

私の中でベストオブ映画館は台北の欣欣秀泰影城だ。ハコは小さいのにスクリーンはでかい、椅子は豪華、傾斜ばっちりで絶対前の人の頭が被らないといいことづくめ。

台北戲院 欣欣秀泰影城 2廳、14廳 @ Shining の Blog :: 痞客邦 ::

日本ではアップリンク渋谷はよく考えているなと感動した。椅子がデッキチェアーなので、低い天井高もカバー出来るしくつろげる。

コロナ以降映画館の経営も厳しくなっているが、映画を見る環境をもう少し考えた方がいい映画館はたくさんある。

デモ中に撮影された短編「夜更(夜番)」

映画「十年」の中の「浮瓜(エキストラ)」を撮った郭臻(クォック・ジョン)監督の25分の短編映画。金馬では最優秀短編賞を受賞した。デモの場面は実際の現場で撮影されたもの。

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しがないタクシー運転手がデモに巻き込まれる一夜のお話。そこに乗り込むお客はデモに参加する学生や、フェイクニュースを信じるようなデモに対して批判的な女性が登場する。この運転手も最初は商売を妨害するデモに対して不満たらたらだった。しかしデモに参加する学生たちと、海外留学している娘がダブってしまい、最後には学生たちに好意的になっていく。そういう一般市民のおっさんの目線でデモを追っているのが、他のデモをテーマにした映画と少し違う。

運転手を演じたのは、現役の区議会議員。彼以外も素人ばかりが出演している。なのでとてもリアル。運転手は「でぃう!!」大連発だ。

現場で撮影されているので臨場感がたっぷり。自分も車の中から覗いている気分になる。

「十年」はNetflixで配信中。「十年」は2015年の作品だが、香港を取り巻く現実がますますこの映画に近くなっている。

mingmei2046.hatenablog.com

 

これぞ香港HIPHOP「狂舞派3」

今年のアジアン映画祭で一番かもしれない。「香港でダンス映画は誰も見ない」というジンクスを破って大ヒットした1から6年。ますますパワーアップして帰ってきた。

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今回はHIPHOPとダンスを愛するKIDAの面々が映画のヒットによって人気者になる中、都市再開発で利権を目論む大人たちに巻き込まれていく。

映画で登場する工業地帯「龍城」は觀塘で撮影されている。工業地帯なので私もapmと観塘碼頭ぐらいしか行かない。しかし近年ここがオサレにリノベーションされ始めている。

www.herenow.city

海外でも倉庫街をリノベーションして街の活性化に繋げている例は多い。映画の中では、Heyoが改造しても住居として認められないのでベッドが置けずうたた寝しか出来ないとぼやいていたのがおもしろかった。

登場人物は前作とほぼ同じ。その中で気になってしまうのはやはりBabyJohn蔡瀚億。

前作ではひげで太極拳ダンスを披露してくれたが、今回は人気youtuberになったという設定なのでダンスは無し。

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でも段ボールロボ姿が一瞬だけ見られる。やっぱりかわいい。

私はHIPHOPにもダンスにも全然詳しくないが、出演している人はみんなキレッキレに踊っていて見ているだけでも気持ちがいい。

HIPHOPの歴史もサラっと挿入していて、そこに登場するニューヨークの筋金入りのおっさんたちも超かっこいい。要は心にHIPHOP魂があるかどうかの話だけで、頑張っているKIDAたちをディスるしか能のない阿弗が一番かっこ悪い。いるよね、こういう奴。

黃修平(アダム・ウォン)監督の作品では、「狂舞派」と「哪一天我們會飛(私たちが飛べる日)」がNetflixで配信している。これもいい映画だ。 

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