2019-01-01から1年間の記事一覧
まさに粗製濫造を地で行く「鬼吹灯」シリーズでまたまた新作映画登場。しかも映像化された作品の中で最も評価が低い結果となり、小説ファンからもブーイングの嵐。 確かに全体的にショボい。CGはがんばっているが、ほとんどグリーンバックで撮影したんだろう…
中国映画やドラマは、大陸の動画サイトを大陸以外の場所で開くと見られない場合が多い。版権の問題かと思うが、あっさり見られる作品もある。その基準がよく分からない。これは優酷が出資して作った映画なので、優酷で見られた。 「流浪地球(さまよえる地球…
メンドーサ監督の2018年製作映画。 とにかく主人公の警官がイケメン過ぎ。でも熱血漢に見えて実は裏がある。 手持ちカメラを多用したドキュメンタリータッチの映像は前作「ローサは密告された」と同じ。臨場感に溢れていて、まるで自分も現場にいるようだ。 …
台湾では2019年8月29日に公開。「誰先愛上他的(先に愛した人)」でいい仕事をした邱澤もここでは「薄くした北村一輝」にしか見えない。 幽霊が見えるヘタレ警官がその才能を買われ警察のとある部署「第九分局」にスカウトされる。そこでは幽霊が起こす事件…
香港では10月24日から、台湾では11月1日から公開。古天樂(ルイス・クー)が主役かと思いきや、最近主演作品が多い張繼聰(ルイス・チョン)が互角にやりあっている。 宝石店の強盗事件が発生して1か月後、犯人の1人が殺されているのが発見される。その後更…
全8話。Netflixが制作する中国語ドラマの3本の中で、一番目立たない存在の作品。 ありがち台湾ラブコメの流れのまま話は進み、そして終わってしまった。期待していた劉以豪も、期待以上の演技は見せずじまい。今が彼にとって脱皮する時だと思うのだが。今回…
予告編は良かったのだが。本編は予告編を越えられなかった。大陸では5月の連休に合わせて公開した。 広大な雪山を背景にした男同士の死闘を期待したのだが、それはちょっと期待外れ。 俳優は好きな人ばかり。主人公の張震(チャン・チェン)はもちろん、廖凡…
この映画を観るために、往復共に夜行バスを利用した。今のバスは昔よりシートが倒れないので全然眠れない。 一人の女優が映画の主演を務める間に心理的にどんどん追い込まれて行き、現実と妄想の境がつかなくなる。基本のストーリーは「ブラック・スワン」と…
太子(プリンス・エドワード)にある金都商場という婚礼用品が一式揃えられるショッピングモールを舞台にした物語。 金都商場で同棲もしている恋人とウェディングプランナーの会社を経営している莉芳には秘密があった。10年前にお金欲しさに大陸人と偽装結婚…
この映画はどうしてもじっくり観たかったので、2日目までとっておいた。今年の釜山、トロント、東京国際映画祭でも上映済。金馬では11部門でノミネートされている。 鐘孟宏(チョン・モンホン)監督は中島長雄名義で撮影も担当していて、何気ない映像がとて…
元ネタはゲーム。1960年代の国民党白色テロをテーマにしている。しかし観ながらどうしても今現在の香港デモの状況と重ねてしまう。 放課後の学校に閉じ込められた2人がなんとか脱出しようとするお話。様々な怪物に襲われながら、閉じ込められた理由を探る。 …
人は何故にダイエットをするのか?ダイエットという鉄板ネタを使って、他とは少し違うオチで落とした映画。 食べることと料理するが大好きな主人公は母親が経営する幼稚園で給食を調理している。いつも子供たちに外見をからかわれるが全然気にしない。ある日…
現在の台湾と、共産党ゲリラが森で戦っている過去のマレーシアの場面が交錯しながら物語は進む。 マレーシアから台湾へ留学に来た一凡は、父とうまくいっていない。台湾での生活も馴染めずじまいで、バイト先のレストランで肉を裁断する時に誤って自分の指も…
2日間の滞在で台北金馬影展で観る映画は3本。その合間を縫ってなるべく多くの一般公開の映画を観ようとスケジュールを組んだら、1日5本映画を観る羽目に。寝落ちしないようにするので必死だ。 認知症をかかえた家族の物語。空気が重くならないのは家の中に小…
日本映画「楽園」とは別物。 薬物依存症の若者のための更生施設で起きた物語。元ネタは実話だが、どこまで本当なのかは不明。というのも依存から抜け出せない若者たちの脱走、ヤクの売買、イジメ、火事まで描いているからだ。 自身もかつてはヤク中だった男…
台北金馬影展のため2日間だけ台北に行った。台北に着いたのは朝の5時。早めに市内に移動してもすることがないので、それならと思ってネットで映画を見ることにした。 2年越しでやっと鑑賞出来た。予想以上に重い展開だった。 主演の呉慷仁(ウー・カンレン)…
世間の評価は様々だが、私は十分楽しめた。 メインの4人。男の友情と父子の情がこのドラマの主題だ。 この4人以外に大きく注目されたのが許光漢。 まさかこいつが事件の鍵を握るとは! 許光漢は以前台湾ドラマ「戀愛沙塵暴(2016)」で、韓国アイドルに憧れ…
大阪では十三にある第七芸術劇場で公開中。 金城武が好きなマレー系の女の子オーキッドと、露天のVCD屋で働く中国系の男の子ジェイソンが出会う。一目ぼれから始まる初恋。でも男の子はヤクザのボスの妹でもある中華系の女の子ともつきあっていた。オーキッ…
中国語圏市場を狙ってNetflixが自主制作。全8話。 早速、昨日第1話を鑑賞。現在と民國95年(2006年)が行ったり来たりしながら物語は進む。監督は「十七歳的天空(僕の恋、彼の秘密)」の陳映蓉(D.J.チェン)。ヤクザな世界をうまく作り出していると思う。し…
今現在も内戦が続いているフィリピン南部のミンダナオ島でのお話。 メンドーサ監督の映画は以前「ローサは密告された」を京都シネマで観た。手持ちカメラで臨場感たっぷりに撮るところは変わっていない。 しかし今回は4歳になる娘が中心なので、かなりソフト…
楊凡(ヨン・ファン)監督初のアニメ―ション作品。アニメーションの素人だから出来た作品とも言える。 1967年の監督が20歳だった頃の香港が舞台。耽美。とにかく美しい。そして登場する男たちが脱ぎまくり。でも2次元なので生々しくない。 声を担当する俳優…
予告編がいい感じだったので観てみたが、期待を上回ることはなかった。 これが監督のデビュー作品ということで、新人監督にありがちないろいろ考えすぎた部分が多かった。最初の舞台あいさつで監督から「犯人捜しよりじっくり内容を観て欲しい」みたいなこと…
この映画ではじめて「マック難民」という言葉を知った。日本で生まれた言葉で、ネットカフェにすら泊まれない人がマックに流れたらしい。 郭富城(アーロン・クォック)演じる阿博はかつては金融の世界で名を轟かせていたが、公金に手を出し刑務所へ。出所し…
主人公をこの女の子にした時点でこの映画の勝ち。 第一夫人も第二夫人も基本いい人で、14歳のメイ相手に性愛の指南までしたりする。しかしそのおかげかメイがだんな様の覚えめでたく、サクッと妊娠してしまうと3人の関係性が微妙に揺れる。その辺りの細かい…
今回観たのは「鮮肉老爸(淡水河の奇跡)」と「奉子不成婚(振り向けばそこに)」 「鮮肉老爸」はタイムスリップもの。呉慷仁 (ウー・カンレン )が90年代アイドルに扮しているのが見もの。というか90年代アイドルが撮りたくてこの作品をつくったのかと思う…
ただ今十三の第七芸術劇場で公開中。台湾では2018年11月2日から公開。 台湾のLGBT映画は名作は多いが、だからといって全部がすばらしいかというと当然違う。この映画はいろいろ足りない部分が多い。但し今までの映画は恋愛の段階でのお話が多かったのが、こ…
台湾では2015年4月に公開。私が観たのは多分その時。 日本の公式HPはこちら https://apeople.world/anatawoomou/ いくつもの人生が何層にも折り重なって展開していく。そこで重要な要素になっているのが「人魚姫」のお話だ。毎晩母親が語るその童話を聞きな…
原題は「台北愛情捷運系列電影」。2015年に企画された台北市の地下鉄をテーマにした7話のオムニバス映画&ドラマ。 上映スケジュールはこちらから。 http://www.cinenouveau.com/sakuhin/taipeimetro/taipeimetro.html 私が今回観たのはその中の「西城童話(…
開催中ずっと台湾にいたいけどそれは無理なので、なるべく多くの作品を見られるようにただ今画策中。 http://www.goldenhorse.org.tw/film/programme/films/?search_year=2019&parent_id=316 まず「夕霧花園」が21日しか上映しないのが悲しい。阿部寛が出演…
2017年の台北映画祭で最優秀短編作品賞を受賞したこの映画は何もかも異色だ。当時、監督の張作驥(チャン・ツォーチ)は強姦罪で服役中。彼が台北監獄にいる時に、受刑者を撮影したのがこの作品だ。なので映画の冒頭にまず台北監獄のマークがどーんと入る。…