台北金馬影展2023スケジュール発表

やっと全部の作品とスケジュールが発表された。短い有給休暇の中でどれだけ観ることが出来るだろうか?

台北金馬影展 Taipei Golden Horse Film Festival

台湾映画が多いのはもちろんだが、日本映画もかなり多い。今年はゲストも多く、役所広司特集も組まれている。

まず気になる作品はこれ。「富都青年」

吳慷仁(ウー・カンレン)が口がきけない役を演じている。撮影場所はマレーシア。プロデューサーは李心潔(アンジェリカ・リー)、監督もマレーシア人で今まで台湾映画のプロデューサーをしていた。「富都」はクアラルンプール市内の地名。戸籍が無いために社会の底辺で生きている兄弟間の絆を描いた作品。

 

そして「周處除三害」

阮經天(イーサン・ルアン)が主演。監督は香港映画「江湖(ベルベット・レイン)」「復仇者之死(復讐の絆 Revenge:A Love Story)」を撮った黃精甫(ウォン・ジンポー)で、これが初の台湾映画になる。台湾では既に10月6日から一般公開されているのでチケットは取りやすいかもしれない。

 

「小曉」

母子家庭に担任の先生が加わった3人の関係を描いている。母親役は陳意涵(アイビー・チェン)、娘役に「美國女孩(アメリカから来た少女)」で次女を演じた林品彤(オードリー・リン)。先生役には香港映画「幻愛」の劉俊謙(テレンス・ラウ)。この映画で林品彤は、金馬の史上最年少最優秀助演女優賞にノミネートされている。

 

「明天比昨天長久」

主演は戴立忍(レオン・ダイ)。ゲス男役の戴立忍も見ごたえがあるが、ここでは台湾からシンガポールに移住したが、生活に追われて1人息子とも疎遠になりがちな孤独な中年を演じている。監督もシンガポール人。

 

「不夠善良的我們 第1-2集」

ドラマの2話だけ先行公開。主演は林依晨(アリエル・リン)、許瑋甯(ティファニー・シュー)、賀軍翔(マイク・ハー)で、これだけで期待できる。監督は名脚本家で有名な徐譽庭(スー・ユーティン)。ドラマの演出はこれで2作目にあたる。

 

「老家」

8分の短編映画。監督は香港映画「緣路山旮旯(縁路はるばる)」の黃浩然(アモス・ウィー)。最新作の「全個世界都有電話」は何時になったら観られるだろう?

 

「七月返歸(7月に還る)」

MIRRORのメンバーであるAK(アンソン・コン)主演というのもあるが、各地の映画祭に招待されているところを見ると内容も結構良さそう。19、20日にゲストが登壇するが、19日には香港でMIRRORのイベントがあるのでAKの出席はなさそう。来年の大阪アジアン映画祭でも上映してくれないかな。

 

これら以外にも他の映画祭で上映された話題作がたくさんある。

楽しみ楽しみ。