その他映画

2024年はこの映画から「ラ・メゾン 小説家と娼婦」

明けましておめでとうございます。今年も出来る限り映画を観まくりたいと思います。齢を重ねるたびに体力勝負になるのが何だかな。 援助交際にもパパ活にも興味はないのに、「娼婦」と言われると何故か心惹かれるものがある。この主人公も最初は取材のつもり…

神戸の名画座パルシネマしんこうえんで「ベルリン・天使の詩 4Kレストア版」を観る

昔から映画が好きだったが、足繫く映画館に通えるようになったのは自分で稼げるようになってからだ。日本での公開当時はまだ貧乏な学生で、大ブームになったのは覚えているがちゃんとは見ていない。 流石4Kレストア版で映像がきれい。 天使が人間に恋をして…

第18回大阪アジアン映画祭上映作品発表

今年も大阪アジアン映画祭の季節がやって来た!今年こそリモートではなくゲストの来日に期待したい。 今回は特に香港映画が大豊作。まずはこれこれ。 「過時·過節(香港ファミリー)」 MIRRORのメンバーであるEdan(呂爵安)が主演。是非大阪に来て欲しいが…

プラネットプラスワンで「第三の男(1949)」を観る

マニアックな中崎町にあるマニアックな映画館で上映されていたので観てみた。 「町山智浩氏が語る20世紀名作映画講座」をYouTubeで見てからずっと見たいと思っていた映画。なので観る前から概要は把握していた。多分この解説がないと半分も理解できなかった…

世界最年長のスパイに俺はなる!「83歳のやさしいスパイ」

2020年東京国際映画祭では「老人スパイ」のタイトル名で上映された。ちょっと気になってはいたが観れずじまいだったので、一般公開で観られたのはうれしい。 舞台は南米のチリ。ドキュメンタリー映画なのだが、まるでシナリオがあるかのように物語は進んでい…

「ナショナルシアターライブ フランケンシュタイン」ベネディクト・カンバーバッチ as 怪物役バージョン&博士役バージョン

数年前、香港の金鐘にある映画館の前でポスターを見かけてからずっと見たかった。日本では2015年に映画館で上映されているので、多分その頃だろう。 大阪ステーションシティシネマで上映。ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが博士役と怪…

「ハネムード」を大阪アジアン映画祭で観る

イスラエルのラブコメ映画ってどんな感じ?と思って鑑賞。 結婚式後の一夜を描いた楽しい映画。夜のテルアビブの街を主人公たちと一緒に徘徊出来る。 花嫁がラブコメでは定番のちょっとロマンティックでかなり強引な性格。花婿が実は元カノと切れていないん…

イランのサスペンス映画「ウォーデン 消えた死刑囚」

上映期間が1週間しかないので、急いで観に行く。 1966年の刑務所が舞台。なので全体的にクラシックな雰囲気。古めかしい刑務所内部や、死刑囚の味方になる社会福祉士の服装や赤い車もかなり自分好み。 最初はいかつい制服姿で威厳のある所長が、次第に髪を振…

冒頭のツカミはOK!「ジャスト6.5 闘いの証」を観る

2019年の東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞したイラン映画。日本でイラン映画ブームが起きたのは私がまだ20代の頃。「規制だらけの中での映画製作も大変だなあ」程度の理解度だったが、そこから時は流れて、娯楽性のある映画が作られるようになったのは感…

ドキュメンタリーに見えないドキュメンタリー映画「ミッドナイト・ファミリー」

メキシコと言えばアメリカ映画やドラマでたまに登場する貧しい国というイメージしか無い。なので敢えて視聴。おもしろそうだし。 構成がうますぎて、まるで普通の映画のようだった。まず闇救急車で生計を立てている家族のキャラが抜群。リーダー格のイケメン…

荒俣宏が教えてくれる映画「リリーのすべて」の謎

今日は映画を一休みして、宿から歩いて日比谷公園に行った。目的は「荒俣宏の大マンガラクタ館」だ。 京都国際マンガミュージアムでは9月27日で終了していたので、東京で観られるのはありがたい。 その会場ではゲアナ・ヴィ―イナのイラストが多数展示されて…

のむコレ2020「レディ・マクベス」を観る

2017年の京都ヒストリカ国際映画祭では、「マクベス夫人」のタイトルで上映。 2016年公開で、フローレンス・ピューが広く注目されるきっかけになった作品である。 彼女が演じる主人公キャサリンを「悪女」と呼んでしまうにはあまりにも悲しい。17歳で子供を…

全世界の老人に捧げる希望「ぶあいそうな手紙」

2030年には日本の平均年齢が50歳になるらしい。既にどこの映画館に行っても若者の姿は無く、平均年齢が高い高い。こうなったら老人向けの映画が増えるのは必然だ。 まず78歳の主人公エルネストが住む家がとても素敵。おそらく結婚してからずっと暮らしている…

ストレート同志が恋をしたらどうなるか?「マティアス&マキシム」

グザヴィエ・ドランが監督、脚本、編集、衣装、プロデューサーを担当した意欲作。 ちなみに左がマティアスで、右がマキシム(マックス)。 確かにこれはゲイ映画ではない。ストレートが同性愛に目覚める話でもない。絵にかいたようなイケメン同士が禁断の愛…

勝てない相手に挑む恋「早春(1970)」

「町山智浩推し」で一度は観てみたかった映画。シネ・ヌ―ヴォで「‘’恋する男“映画祭」として2回だけ上映。 15歳のマイクは学校をやめて、プール付きの公衆浴場で働き始める。でもマイクは不良でも何でもないフツーの男の子。両親とは仲がいいし、可愛い元同…

アップリンク京都でグザヴィエ・ドラン祭

9月25日から新作映画「マティアス&マキシム」が上映されるのに合わせて、特集が組まれたりしているグザヴィエ・ドラン。アップリンク京都では「見逃した映画特集」で、ドランが監督もしくは主演をした映画をまとめて上映していた。 その中で私が観たのは「…

本編より予告編の方がいい「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」

映画館で予告編を観て「これは観なくては!」と思い映画館で観たが、予告編から想像していたのと少し違っていた。今回も敢えて予習は無し。 だからと言ってダメ映画ではないんだけど。この監督は母親に対して思い入れがありすぎ。「スタンド・バイ・ミー」の…

笑いの力を見せつけられる「テルアビブ・オン・ファイア」

イスラエルとパレスチナの対立をユーモアたっぷりに描いた映画。「テルアビブ・オン・ファイア」は劇中の人気ドラマのタイトルでもある。 映画の最初に流れるその劇中ドラマのオープニングが、いかにもメロドラマって感じでめちゃくちゃいい。 主人公が見る…