2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

東京国際映画祭で「第一爐香(第一炉香)」を観る

みんな大好き張愛玲(アイリーン・チャン)原作の文芸映画。 1930年代後半の香港が舞台だが、撮影されたのは厦門鼓浪嶼(アモイのコロンス島)。2017年には世界文化遺産にも登録された。 許鞍華(アン・ホイ)監督は、「傾城之戀(傾城の恋)」「半生縁」に…

あの時何が起きたのか?「我們的青春,在台灣(私たちの青春、台湾)2019」

今日は東京映画祭は一休み。久しぶりのポレポレ東中野でこの映画を観た。 当時私も台北にいて、毎日ニュースにかじりついていた。そしていつか誰かが映画やドラマにするだろうから、そうしたら必ず観ようと思っていた。 これは立法院を占拠したひまわり運動…

荒俣宏が教えてくれる映画「リリーのすべて」の謎

今日は映画を一休みして、宿から歩いて日比谷公園に行った。目的は「荒俣宏の大マンガラクタ館」だ。 京都国際マンガミュージアムでは9月27日で終了していたので、東京で観られるのはありがたい。 その会場ではゲアナ・ヴィ―イナのイラストが多数展示されて…

東京フィルメックスで「無聲」を観る

2020年台北電影節のオープニング作品であり、金馬では8部門でノミネートされた。 小中高一貫の特殊学校で起きた集団性犯罪事件。子供たちの悲痛な叫びは長い間、外には届かなかった。 メインの3人。教師を劉冠廷(リウ・グアンティン)、被害者の貝貝(ベイ…

東京国際映画祭で「孤味(弱くて強い女たち)」を観る

釜山国際映画祭ではワールドプレミアとして上映、金馬では最優秀主演女優賞など6部門でノミネート。台湾では11月6日から一般公開された。 長女は謝盈萱(シェ・インシュエン)、次女は徐若瑄(ビビアン・スー)、謎の三女は張鈞甯(チャン・チュンニン)、四女は…

東京国際映画祭で「カムアンドゴー」を観る

かなり早めにEXシアター六本木に着いてしまったが、入り口でリムカーワイ監督が立ち話をしているのに出くわした。監督が関西弁で話しているw 158分と長丁場だが、観るとあっという間だった。群像劇なので登場人物が入れ替わり立ち代わりで退屈しない。大阪…

東京国際映画祭で「兎子暴力(兎たちの暴走)」を観る

最初は観る予定にはなかったが、朝通りすがりの入口のポスターを見て、その場で観ることに決めた。 私の写真の撮り方が悪かったわけではなく、もともとこういうデザイン。 2011年に南京で実際に起きた誘拐殺人事件が元ネタ。それを四川省攀枝花に場所を替え…

東京国際映画祭で「惡之畫(悪の絵)」を観る

無差別殺人犯よりも、彼に絵を教える画家の気持ちの揺らぎに重点が置かれていた。 今回はずっと坊主頭の黄河。 「罪と才能は天秤にかけることは出来るのか?」がこの作品のテーマだと思った。しかし天才的な才能があるからと言って犯した罪が軽くなるわけで…