2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

東京国際映画祭で「ミンダナオ」を観る

今現在も内戦が続いているフィリピン南部のミンダナオ島でのお話。 メンドーサ監督の映画は以前「ローサは密告された」を京都シネマで観た。手持ちカメラで臨場感たっぷりに撮るところは変わっていない。 しかし今回は4歳になる娘が中心なので、かなりソフト…

東京国際映画祭で「繼園臺七號(チェリーレーン7番地)」を観る

楊凡(ヨン・ファン)監督初のアニメ―ション作品。アニメーションの素人だから出来た作品とも言える。 1967年の監督が20歳だった頃の香港が舞台。耽美。とにかく美しい。そして登場する男たちが脱ぎまくり。でも2次元なので生々しくない。 声を担当する俳優…

東京国際映画祭で「失われた殺人の記憶」を観る

予告編がいい感じだったので観てみたが、期待を上回ることはなかった。 これが監督のデビュー作品ということで、新人監督にありがちないろいろ考えすぎた部分が多かった。最初の舞台あいさつで監督から「犯人捜しよりじっくり内容を観て欲しい」みたいなこと…

東京国際映画祭で「麥路人(ファストフード店の住人たち)」を観る

この映画ではじめて「マック難民」という言葉を知った。日本で生まれた言葉で、ネットカフェにすら泊まれない人がマックに流れたらしい。 郭富城(アーロン・クォック)演じる阿博はかつては金融の世界で名を轟かせていたが、公金に手を出し刑務所へ。出所し…

ドロドロが足りない「第三夫人と髪飾り」

主人公をこの女の子にした時点でこの映画の勝ち。 第一夫人も第二夫人も基本いい人で、14歳のメイ相手に性愛の指南までしたりする。しかしそのおかげかメイがだんな様の覚えめでたく、サクッと妊娠してしまうと3人の関係性が微妙に揺れる。その辺りの細かい…

台北発メトロシリーズ第2弾

今回観たのは「鮮肉老爸(淡水河の奇跡)」と「奉子不成婚(振り向けばそこに)」 「鮮肉老爸」はタイムスリップもの。呉慷仁 (ウー・カンレン )が90年代アイドルに扮しているのが見もの。というか90年代アイドルが撮りたくてこの作品をつくったのかと思う…

「親愛的卵男日記(バオバオ フツウの家族)」を観る

ただ今十三の第七芸術劇場で公開中。台湾では2018年11月2日から公開。 台湾のLGBT映画は名作は多いが、だからといって全部がすばらしいかというと当然違う。この映画はいろいろ足りない部分が多い。但し今までの映画は恋愛の段階でのお話が多かったのが、こ…

台湾映画「念念(あなたを、想う。)」11月2日から日本公開

台湾では2015年4月に公開。私が観たのは多分その時。 日本の公式HPはこちら https://apeople.world/anatawoomou/ いくつもの人生が何層にも折り重なって展開していく。そこで重要な要素になっているのが「人魚姫」のお話だ。毎晩母親が語るその童話を聞きな…

10月12日からシネ・ヌーヴォXで「台北発メトロシリーズ」公開中

原題は「台北愛情捷運系列電影」。2015年に企画された台北市の地下鉄をテーマにした7話のオムニバス映画&ドラマ。 上映スケジュールはこちらから。 http://www.cinenouveau.com/sakuhin/taipeimetro/taipeimetro.html 私が今回観たのはその中の「西城童話(…

台北金馬影展スケジュール発表!

開催中ずっと台湾にいたいけどそれは無理なので、なるべく多くの作品を見られるようにただ今画策中。 http://www.goldenhorse.org.tw/film/programme/films/?search_year=2019&parent_id=316 まず「夕霧花園」が21日しか上映しないのが悲しい。阿部寛が出演…

台湾短編映画「鹹水雞的滋味(2017)」を見る

2017年の台北映画祭で最優秀短編作品賞を受賞したこの映画は何もかも異色だ。当時、監督の張作驥(チャン・ツォーチ)は強姦罪で服役中。彼が台北監獄にいる時に、受刑者を撮影したのがこの作品だ。なので映画の冒頭にまず台北監獄のマークがどーんと入る。…

秋はアジアで映画祭が目白押し

毎回この時期はどこで何を観ようか悩んでしまう。一番注目されているのはやはり釜山国際映画祭だろうが、しゃべりが外国語で字幕が韓国語や英語だとお手上げだったりするので、やっぱり狙いたいのは金馬か香港亞洲。今年は日本にいるので、東京国際映画祭も…