中国映画やドラマは、大陸の動画サイトを大陸以外の場所で開くと見られない場合が多い。版権の問題かと思うが、あっさり見られる作品もある。その基準がよく分からない。これは優酷が出資して作った映画なので、優酷で見られた。
「流浪地球(さまよえる地球)」でSF作品に自信をつけた中国が2匹目のドジョウを狙ったのがこの作品。しかしCG以外はたいしてお金がかかっていないのがまるわかりだ。
俳優に関しては冒頭から「この2人で100分持つのか」と不安になる。キャラ設定にしてもありがち。それでも舞台中心で活動している俳優らしく、映画の最後のほうはかなりさまになっている。
地下資源が枯渇した後太陽光でほぼ100%エネルギーを供給している中国で、ある日太陽が消滅する。気温は急下降し、酸素も減っていく。太陽光発電会社の社長の言葉を信じて、主人公の2人は第1地区から第4地区に向かう。
ツッコミどころはいろいろ満載だが、太陽が消滅した途端即ディストピアに変わるのは中国でもさすがにないんじゃないかと思う。あと街中は大渋滞なのに、郊外に出た途端車が1台も走ってないとか。だから何で老人の家だけ電気が残っていたの?とか。話の流れがとにかくご都合主義だ。
それでも見てみたいという人は2020年1月3日から「未体験ゾーンの映画たち2020」で観ることが出来る。劇場以外にオンライン上映もしている。公式サイトはこちら。
https://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2020
星空はきれい。