今回観たのは「鮮肉老爸(淡水河の奇跡)」と「奉子不成婚(振り向けばそこに)」
「鮮肉老爸」はタイムスリップもの。呉慷仁 (ウー・カンレン )が90年代アイドルに扮しているのが見もの。というか90年代アイドルが撮りたくてこの作品をつくったのかと思うくらい、曲、振付、PVに力が入っている。
もうノリノリw MTVならぬWTVだし。
ストーリーはどんでん返しが何回かあって飽きさせない。台湾特有のユルさは無理矢理尺をのばしている感があって、90分ぐらいで収めた方がすっきりしただろう。
「奉子不成婚(振り向けばそこに)」は、「奉子成婚」つまり「できちゃった婚」をもじったもの。監督は北村豐晴。北村監督の細かい遊び心がいろいろ詰まっている。細かいシーンのインサートとか、音楽での盛り上げ方とかは日本のドラマ方式だ。
壁一面に片思いの女性の写真を張るのは、楊徳昌(エドワード・ヤン)監督の「恐怖分子」のオマージュ。
うれしかったのは今年亡くなられた馬如龍が出演していたこと。娘思いのパパをユーモアたっぷりに好演している。