元ネタはゲーム。1960年代の国民党白色テロをテーマにしている。しかし観ながらどうしても今現在の香港デモの状況と重ねてしまう。
放課後の学校に閉じ込められた2人がなんとか脱出しようとするお話。様々な怪物に襲われながら、閉じ込められた理由を探る。
9月20日に一般公開されてから2か月経つのにまだ上映しているのがまずすごい。金馬でも12部門でノミネートされ、海外の版権も日本を含め多くの国に販売済。
ホラーなのに社会派、そしてちゃんとエンターテイメントとしても成り立っているのが素晴らしい。結末もせつなくて、何故2人だけ学校に閉じ込められたのかもちゃんと理由がある。
主演の2人は新人。王浄(ワン・ジン)は「你的孩子不是你的孩子(子供はあなたの所有物じゃない)(Netflixで視聴可能)」の中の「茉莉的最後一天(モリ―の最後の日)」でも好演している。曽敬驊(ツォン・ジンホア)はこれがデビュー作。
これは日本で公開された時も観に行かなくっちゃ。
追記:TVドラマ版「返校」が2020年12月5日からNetflixで配信開始。これは映画版の30年後を描いている。映画版をベースに厚みを持たせていて、予想以上に良かった。俳優も含めて。
追記2:日本では2021年7月に「返校 言葉が消えた日」というタイトルで一般公開決定。