「親愛的卵男日記(バオバオ フツウの家族)」を観る

ただ今十三の第七芸術劇場で公開中。台湾では2018年11月2日から公開。

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台湾のLGBT映画は名作は多いが、だからといって全部がすばらしいかというと当然違う。この映画はいろいろ足りない部分が多い。但し今までの映画は恋愛の段階でのお話が多かったのが、この映画はその先を描こうとしている。その新しいテーマに着目したことは褒めていいと思う。

しかし、とにかく脚本と演出が雑。もしも脚本家と監督がLGBTだったなら、こんな言い方や演出はしなかっただろうというところが多々ある。私自身はストレートなので実際どれだけ理解できているかというと心もとないが、LGBT作品は結構多く見ているほうだと思う。そうなるとその雑な部分が引っかかって映画全体の印象が悪くなってしまった。

日本のオシャレなイラストとビームス(協力)の名前から、小粋な都会的センスの映画だと思い込んでしまったが、台湾版のポスターと原題からしてそうじゃないのは分かったはずだ。日本での宣伝戦略にうまいことダマされたかんじ。