東京国際映画祭で「ミンダナオ」を観る

今現在も内戦が続いているフィリピン南部のミンダナオ島でのお話。

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メンドーサ監督の映画は以前「ローサは密告された」を京都シネマで観た。手持ちカメラで臨場感たっぷりに撮るところは変わっていない。

しかし今回は4歳になる娘が中心なので、かなりソフトになっている。そして古くからミンダナオ島に伝わる英雄伝説が手書き風CGアニメになって挿入されている。

物語は母子の日常と戦闘と伝説の3つで構成されている。この3つが実にうまい具合に交じわりながら進行していく。更にミンダナオ島独自の舞踏も盛り込んで見せ場たっぷりだ。

衛生兵として内戦に参加しているため留守がちな夫の分もがんばってガンを患った娘の世話をしている妻がとても健気だ。ガンと闘う娘もめちゃくちゃかわいい。この3人の雰囲気がとても自然。妻役の女優は実際も3児の母なので、流石に子供のあしらいが上手だ。

そして最後の静かな終わり方も良かった。

こうなってくると、今年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で「アルファ 殺しの権利」が観れなかったことが惜しまれる。しかし!なんとシネマートさんで上映が決定。

http://www.cinemart.co.jp/dc/o/nomucolle3/

「アルファ」以外にも「雪爆」「スーパーティーチャー 熱血格闘」「ビッグ・ショット」等観たい作品がたくさん。しかもリピーター割引は1200円という太っ腹。

これは通うしかないでしょう。