メキシコと言えばアメリカ映画やドラマでたまに登場する貧しい国というイメージしか無い。なので敢えて視聴。おもしろそうだし。
構成がうますぎて、まるで普通の映画のようだった。まず闇救急車で生計を立てている家族のキャラが抜群。リーダー格のイケメン長男と、メタボ気味の父親、救急車が大好きなぽっちゃり次男。
そしてカメラの構図もばっちり決まっている。急な出動でカメラがブレるシーンも逆に演出っぽい。
画面に映るメキシコシティは想像していたより都会だった。そして闇救急車と言いながらも彼らの装備は一通り揃っている。訓練も認可も受けていないらしいが、父親の救急処置は堂に入っている。稼ぎが少なくて手持ちのお金が無い時でも、「困ったなあ」と言うだけで悲壮感もあまりない。なのでそれほどあくどい感じはしない。その辺りは見ながらホッとした。
亡くなった患者の家族がそのまま顔出ししているのは大丈夫なのか?とも思ったが、この映画は世界中で上映され、様々な映画賞を獲得している。