上映期間が1週間しかないので、急いで観に行く。
1966年の刑務所が舞台。なので全体的にクラシックな雰囲気。古めかしい刑務所内部や、死刑囚の味方になる社会福祉士の服装や赤い車もかなり自分好み。
最初はいかつい制服姿で威厳のある所長が、次第に髪を振り乱して荒野を駆けずり回る姿に変わっていくのがおかしい。昇進の話や美女に浮かれてしまう姿からして好感が持てるいい人なのだ。
刑務所移転のために受刑者を搬送するのだが人数を数えたら1人足りない。もうすぐ解体する無人の刑務所の中を駆けずりながら探す職員たち。
この逃亡した死刑囚を探すのがサスペンスなのだが、ヒントが親切すぎてかなり早い段階で成り行きが分かってしまったw
脚本がいいのでそのネタバレ部分を修正すれば、ほかの国でのリメイクも大いに可能だと思う。
最後の逃げた死刑囚からの目線でずっと撮影する長回しは良かった。所長はやっぱりいい人だった。