数年前、香港の金鐘にある映画館の前でポスターを見かけてからずっと見たかった。日本では2015年に映画館で上映されているので、多分その頃だろう。
大阪ステーションシティシネマで上映。ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが博士役と怪物役を交互に演じる。案の定2つとも見る羽目に。
まず舞台美術が凝っていてきれい。特に天井からたくさん吊り下げられた電球が場面に合わせてスパークするのが素敵。そして実際に舞台上で火を使っているのにも驚き。日本では消防法の制限でタバコ吸うのも禁止だったりするのだが。
そしてつくづく「役者ってすごい人達だな」と感服した。最初に怪物が登場するシーンは特にそう思った。生まれたばかりの状態から立ち上がって歩き出すまでの長いシーンだ。
生まれたばかりの赤ん坊同様無垢な怪物が、度重なる暴力と裏切りに遭い本物の怪物になってしまうのが悲しい。彼と生みの親である博士とはまさに合わせ鏡のような関係で、最後は2人一心同体のまま退場する。
昔は小劇場も含めたくさん舞台を観に行っていたが、最近はほとんど行っていない。久しぶりに舞台を観に行きたくなってきたー。