撮影日誌

星空衛視(星空衛星テレビ)って?

撮影中はテレビは殆ど見ない。でも今回一緒の部屋になった小郭ちゃん(郭ちゃんとは別の人。A組の記録さん)は、テレビつけっぱなし派なので、私もつられて斜め見している。 そんな小郭ちゃんが好きなのが星空テレビ。画面が繁体字でノリが台湾っぽい。 「こ…

北京撮影初日

今日から倉庫を改造した撮影所で撮影を開始する。懐柔には中影のりっぱな撮影所もあり、そこでは今、家のセットを建てている最中だ。 まだメインの役者が威海から到着していないので、エキストラの撮影から入る。その数200人。苦力(クーリー。低賃金で働…

懐柔のホテルへ

家でゆっくり休んだ後はホテルに戻らなくてはいけない。懐柔は遠過ぎて自力では行けないので、北京西駅に着くスタッフを迎えに行くマイクロバスに便乗して帰ることにした。 北京西駅までは市内バスで行き、着いたのが南側の広場だった。広場全体が工事中だっ…

久しぶりの北京

朝、ミニ獅子舞と爆竹で見送られ一路厦門高崎空港へ。ぐんぐん山を下りて平地に着く。 広東もそうだったが福建の高速道路はきれいに整備されていて、高速道路の入口は日本と同じくボタンを押すとカードが出て来る。北京とはえらい違い。北京は窓口でさばきき…

2日に北京へ

今日で大体の撮影が終わり、明日は外での撮影を少しして北京行きの準備にかかる。 てっきり24時間列車の旅かと思ったが、制作部が私の分も飛行機のチケットを買ってくれたので、厦門(アモイ)から飛行機でひとっ飛びだ。 厦門はずっと行ってみたかった街…

ささやかな送別会

撮影は何とか順調にすすみ、明日B組は威海に行く事となった。厦門(アモイ)から飛行機で青島に行き(直行便は無し)、そこから5時間長距離バスに乗って行く予定だ。 同室の郭ちゃんはB組なので、明日から部屋には私1人。 「部屋に一人になっちゃうじゃな…

おしゃれラタン製

日食は「何か薄暗いかもー」ぐらいの感覚で終わってしまった。専用の眼鏡も無いのでちゃんと見ていない。日本からツアーも出ていた上海は天気があいにく良くなかったらしい。次は3年後の日本で金環日食があるのでそんな焦っていない。 それにしても毎日似た…

中国ドラマの法則

どのドラマでも必ず、絶対、ほぼ100%登場するのが 結婚式 病院(救急車) 警察(パトカー) なのだが、今回2日連続で2組の結婚式を撮影した。多すぎっ。一応客家のしきたりに従って撮影したのだが、「こんなことしないよ」とか現場で言われたりして困…

福建といえば

やっぱりお茶ですよね。行く先々で本格的な作法でいれたお茶を頂いけるのはちょっとしたご褒美みたいでうれしい。 いつも出されるのは鉄観音でこの辺りはみんなこれだそうで。中国と言えばお茶だが、北京などの北方は茶葉が栽培できないので花茶が一般的であ…

雲行きが怪しい

メインの俳優がまだ到着していないので、最初は軽めのシーンから撮影開始。 そして明日は結婚式の撮影をするというので、雨の中美術スタッフは土楼を大きく模様替えした。 ところが明日も雨が降る事を恐れた制作側が明日の結婚式の撮影を中止する事に決定。…

毎日ロケハン

当初15日に福建入りする撮影スタッフは予定を切り上げて11日にやって来た。ボスは10日に着き、誰か来る度に撮影場所に案内するので毎日土楼に通っている。 それで道すがら思ってしまうが、私のいなかにとても似ている。もちろん私の家の周りには野生の…

土楼めぐり

朝早くからロケハンに行く。土楼の集落は何ヶ所かに点在していてそれぞれが離れているので移動に時間がかかる。 私達が行ったのはあまり観光化されておらず、かといってあまり朽ち果てていないところ。もう人の手も入っておらず崩れた土楼もいくつか見かけた…

中山→福建永定13時間の旅

とうとう中山市とお別れの時がやって来た。 朝6時にホテルを出発。トラック1台とライトバンで走る。ライトバンは荷物もあってきゅうきゅうである。ボスはロケハンに行った時は8時間かかったと言っていた。これで8時間乗りっぱなしはきつい。 高速道路で…

中山市まとめ

明日から先発して福建に行く事になった。長かった約5ヶ月。 5ヶ月もいたが、住んでいたのが中山市のうんと外れなので、まったく中山市に詳しくなっていないところが悲しい。 印象としては ●理髪店(ピンクじゃないほうね)がやたら多い。暑いから? ●パン…

最後の晩餐?

うだるような暑さにやられて食欲があまりない。スタッフの食事が単なる空腹を埋めるためだけしか意味をなしていないので、それでお腹が空かないとなると食事も抜きがち。 今日も何となく夕食の時間を過ぎてしまい部屋でぐだぐだしていた。するとボスが来て「…

中山市プチ観光

もうすぐ福建に移るというので、小道具造りにいそしむ。以前移動中にプリンターが壊れてしまい、血の気が引いた体験がある。とにかく物の扱いがぞんざいなのだ。お店で売っている時点で箱が横倒しだし。 そんなわけで移動の前になるべく多く作ってしまおうと…

海老、蟹、牡蠣、そして海老

夜ボスがご飯を奢ってくれるというので、いそいそとついて行く。 場所はホテルから車で15分ぐらい走った海沿いの漁村レストランである。海の方にせり出してコテージがいくつか作られてなかなかおしゃれ。 そこで海鮮を食べまくった。とにかくおいしい!プ…

台本完成

今日ようやく40集全ての台本が揃った。それで急いで読んでみたが当然中山で撮る分も増えており、月末に福建へ移動というのはどうしても無理と言う事が判明した。 福建撮影のシーンも増えて当初2週間で撮りきるというスケジュールも難しくなり、多分3週間…

もうすぐ福建?

中山に来てはや4ヶ月。こんなにいるとは思わなかった。多分スタッフのみんなもそう思っているに違いない。 それでも月末には福建に移動することになった。撮影班は二手に分かれて中山で残りを撮りながら、福建でも実景から先に撮るようだ。 福建省の永定市…

明日は香港

そんな訳で明日から1日半だけ香港にいる。 午後から降り出した雨はしだいに強くなり明日からずっと雨雨雨らしい。船あるだろうか? たとえ船が運航していたとしても大揺れになるのは確実で、香港に着いた途端に吐いたりして。 今回のメインイベントは「東邪…

香港が舞台の映画「PUSH」

毎日暑いが今はそれほど忙しくなく割とのんびりしている。何となく小学生の夏休み気分だ。 それで空いた時間にエスパー映画を見た。とある組織から追われながら自分の未来を変えるべく美男美女のエスパーが力を合わせて戦うのだ。そういうとかなりB級な匂い…

80後的恋愛事情

最近ようやく「ツンデレ」の意味が分かりよろこんでいたら、新たに「ヤンデレ」とか出て来た。日本のスピードにはなかなか追いつけない。 鄭くんが今日から休みを取って北京に行ってしまった。何のことはない。遠距離恋愛中の彼女とケンカして謝りに行くのだ…

東邪西毒ポストカードが!

香港からボスが戻って来て、遂に例の物を手にする事が出来た。 まずデカい。4枚のポストカードを並べて包装してある。 そしてきっちり密封包装。これでは転売する気が無くても開けるのを躊躇してしまう。でもとりあえず一個だけ開けてみる。 すると中もビニ…

アメリカドラマ「Lie to me」

ちょこちょこ時間をやりくりしながら見ているのが、このアメリカドラマ。 「歩く嘘発見器」ことライトマン博士が警察に協力して、難事件を次々解決してゆく話である。実在の人物がモデルになっており、ドラマの中でも有名人のしぐさとか表情が例として取り上…

まだまだ中山

今後1ヶ月のスケジュールが出来上がった。確実に6月末まで中山にいることに決定。嗚呼。 大幅にスケジュールが遅れているせいで、他の組とバッティングする問題も発生した。今中山撮影所では他に3つの組が入っている。今私たちの組は2ヶ所使ってオープン…

中国的日常

いつも世話になっている制作の若い子が先に威海の撮影現場に向かうというのでプチ送別会をした。 中山では高級な部類に入るであろう西洋レストランで食事をした。でも値段は北京と比べてとってもリーズナブル。ファミレスみたいなかんじでアジアンも日本料理…

一生あなたについていきます

ボスは香港に帰る度いろいろお土産をくれる。それで持ち帰って来た雑誌を何となく読んでみる。 今話題の諸葛孔明の子孫であるモデルの記事とか、日本の化粧品の記事とか微笑ましく読んだ。 そこで飛び込んで来たのが「東邪西毒 終極版」の写真だった。 世界…

南国迷宮

孫文の生家は博物館になっていて、その裏手に昔ながらの住宅地が今でも残っている。以前行った香港の新界にある古い街ととてもよく似ている。自転車しか通れない細い路地をくねくね歩くと迷路に入り込んだ気分になる。西洋風の建築がふと現れたり、まだ青い…

アメリカ映画2本

鄭くんに誘われて映画を見る。無料でダウンロード出来るネット映画だ。コピー天国中国にいても何故こんなに堂々とネットでタダで映画が見られるのか分からない。 見たのは「Notorious(ノトーリアス)」と「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」。 「ノトーリ…

日中友好の裾野広がり

一緒に仕事をしている助手の鄭くんは浙江省出身で杭州の大学を卒業している。その彼の大学時代の友達が日本オタだったw特に戦国時代に詳しく、大河ドラマと司馬遼太郎と「信長の野望」が大好きである。 日本のテレビドラマもよく見ていて、「赤壁(レッドク…