南国迷宮

孫文の生家は博物館になっていて、その裏手に昔ながらの住宅地が今でも残っている。以前行った香港の新界にある古い街ととてもよく似ている。自転車しか通れない細い路地をくねくね歩くと迷路に入り込んだ気分になる。西洋風の建築がふと現れたり、まだ青いバナナが庭先になっているのを眺めたり。
その一角でも1日だけ撮影する事になり、廃屋を改造してロケセットを作った。廃屋なのでやりたい放題である。それで目の前の家の、ガラスも割れてボロボロの窓を隠す為に木の板を打ち付けた。そうしたら後で「窓があかないんだけどー」とそこの家の人から言われてしまった。撮影後すぐに撤去する事を約束して何事もなかったが、人が住んでいるなんて全然気付かなかったw