2017-01-01から1年間の記事一覧

「29+1(29歳問題)」を香港で観る

香港での一般公開は5月11日からだが、先行ロードショーで観ることが出来た。ラッキー。 2017年の大阪アジアン映画祭では観客賞を受賞している。 29+1|OAFF2017|コンペティション部門 30手前の女性2人が主人公。女が必ず人生を振り返る時というのがいくつか…

「春嬌救志明(恋の紫煙3)」を香港国際映画祭で観る

今年のメインイベント!今年は前の2作と一緒に一挙公開。 なんだかんだいつも仲がいい。 この作品も香港のサブカル文化がぎっしり。怪獣の怖い話から始まり、宇宙人、ヤッターマン、コスプレ、台湾ロケ等お楽しみがいっぱい。 今回はそれぞれの家族も登場。…

小悪魔には気を付けろ!「指甲刀人魔 (A Nail Clippers Romance)」を観る

14日が公開初日なのに上映回数が少ない!朝イチにThe Grand Cinemaまで歩いて観る。 彭浩翔(パン・ホーチョン)が出した短編小説集「破事児」の中の1編が原作。彭浩翔はプロデューサー、監督は「低俗喜劇」「春嬌与志明」などで撮影を担当していて今回が初…

「ダイヤモンド・アイランド」を香港国際映画祭で観る

カンボジア系フランス人監督が撮ったカンボジア映画。なので垢ぬけている。 あらすじなどはここで 第29回東京国際映画祭 | ダイアモンド・アイランド お兄ちゃんがかっこいい。女の子もナオミ・キャンベルみたいで美人だ。 出稼ぎに来ている貧乏な子とお金持…

「一念無明(誰がための日々)」を香港国際映画祭で観る

大阪アジアン映画祭でも上映してグランプリを受賞している。あらすじなどはここに。 一念無明|OAFF2017|特集企画《Special Focus on Hong Kong 2017》 躁鬱症にかかった主人公は、最初は躁状態で登場し、やたら気前が良かったりおしゃべりだ。しかし厳しい…

20年ぶりの「香港製造(メイドインホンコン)」を香港国際映画祭で観る

デジタル修正して今回の特集に登場した。 大人になって見直すと、こんなに生(性)と死が濃厚で、それが日々の生活に密着していたんだと再認識させられた。 墓地で女の子がわざとスカートを広げて見せて弟分の男の子が鼻血出すシーンとか、当時は普通に「バカ…

「77次原諒他(77回彼氏を許す)」を香港国際映画祭で観る

まずはこの映画から鑑賞スタート! 懐かしい感じがするTWINSのアイドル映画だった。赤じゅうたんの前でファンが名前の書かれたボードを持って入り待ちしながらキャーキャー叫んでいる場面も含めて。 監督は「雛妓」の邱禮濤(ハーマン・ヤウ)。「雛妓」で「…

久々のキョンシー映画「救殭清道夫(VAMPIRE CLEANUP DEPARTMENT)」

香港に着いて早速観たのが一般公開されているこの映画。 公開して1ヶ月経っても大人気で、旺角の大きなスクリーンで観ることが出来た。 実は香港では多くのキョンシーに関する事件が起きていて、それを秘密裏に処理しているのが香港食品環境署のキョンシー事…

もしも大陸から「淘宝(タオバオ)」が消えてしまったら、生きていけないかも

日本でもその名を知られるようになった淘宝(タオバオ)。はい、いつもお世話になっています。主に買うのは田舎では売っていない食材とかそんな高くない電化製品とか。 日本ではネット通販の拡大に伴って宅配業者が悲鳴を上げているそうだが、電球1個でも送…

中国冒険映画「尋龍訣(ロスト・レジェンド 失われた棺の謎)」と原作小説「鬼吹灯」シリーズ

機会があってこの本を(ほぼ強制されて)読んだ。 読んで分かったが、シリーズものの7作目だった。なので完結しない。でも前後を続けて読む気力も無い。 「鬼吹灯」と言えば、陳坤(チェン・クン)さん主演の映画「尋龍訣」の原作である。 これはシリーズの…

最近の大陸TV事情

普段は「google chrome」を使っているが、ある日突然このブログが開かなくなり、大陸ローカルのウェブブラウザに切り替えていた。ところがまた突然それでも開かなくなった。「もしかしてはてなブログ封鎖された?」とうろたえて、試しに「google chrome」で…

女優2人の演技対決を見よう「七月与安生 (ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」

このポスターが一番いい。あとの大陸ポスターはひどいなあ。 「女の友情」をテーマにした映画ドラマ小説は数多くある。しかし何故どれも内容が似たり寄ったりなのだろう? その1:主人公の2人は性格や家庭環境が正反対なのに仲が良い。 その2:必ず同じ男…

中国列車のネット予約をやってみた

中国人の友人の結婚式に招待された。それがちょうど香港から戻る次の日だったので、香港から直接行くことにした。 飛行機を利用することも考えたが、その子の家もそこそこ田舎なので、深センから列車に乗る方法を選択。 それでトロトロ夜行列車で行こうと思…

新宿武蔵野館でサモ・ハン祭

日本で一番応援している映画館の新宿武蔵野館さんがこんなイベントを企画。 御年65歳、“デブゴン”の衰えぬキレ!サモ・ハン最新作2本の予告編&ポスター公開 (映画.com) - Yahoo!ニュース 「危城」感想は以前にも書いた。日本公開が早くてうれしい。いいぞ…

香港国際映画祭 無料上映3作品はまずは登録から

今日は午前10時から「志明與春嬌(恋の紫煙)」「春嬌與志明(恋の紫煙2)」「香港製造(メイド・イン・ホンコン)」の3作品のネット登録が開始される。 HKIFF 無料上映の映画は上映の30分前から現地でチケットが配布されるが、この3作品だけは先にネットで…

香港映画「戀人絮語(恋人のディスクール)2010」を観る

「大阪アジアン映画祭2011」で上映。最優秀作品賞を受賞している。 4組のカップルが交差する恋愛映画。監督は2人で、そのうちの1人が曾志偉(エリック・ツァン)の息子曾國祥。 香港は小さい都市なのでみんなどこかで繋がっている。この4組もそうだ。 陳奕迅…

旧正月に観られなかった旧正月映画「健忘村」を観る

早くもネットに登場で、早速観ることにした。 民国初期。とある村に不思議な器械を手にした男が現れる。男は村に隠してあるお宝を探すためにやって来たのだ。その器械を使って次々と村人の記憶を無くして自分の意のままに操ろうとするが、その真の目的とは。…

香港国際映画祭:午前10時からチケット発売開始

初めてではないとはいえ毎回ドキドキしてしまうネットのチケット予約。予行練習でもしようと思って10時前に城市售票網(URBTIX)を開こうとしたら「毎日午前9時40分から10時までは一時停止です」という表示になっていた。 それでも何とかして欲しかったチケ…

誠品書店が尖沙咀、太古城にもオープン

香港に長期滞在する人は大体「島派」と「半島派」に分かれる。私は映画を梯子するのに便利だという理由で断然「半島派」だ。半島にいると銅鑼湾(コーズウェイベイ)に行くのが億劫になる。なので誠品書店も1回しか行ったことがなかった。 しかし!とうとう…

香港国際映画祭上映スケジュール発表

HKIFF 朝しゃかりきになってページを開けたら「午後5時から発表」と書かれていて「膝カックン」を食らった気分。 短い滞在ながらもかなり充実のラインナップ。ちょうど終わったばかりの大阪アジアン映画祭と被っている作品もあるので、そのホームページも参…

23年越しに観る「沙甸魚殺人事件」(1994)「三個相愛的少年(ぼくたちはここにいる)」(1994)

たくさん映画を観ている方だと思うが、それでもやむなく見逃した作品もかなりある。なので今回大陸にいる間に動画サイトでいっぱい見てやる!と意気込んで来ている。 それで見つけたのがこの2作品。もうず~~~と香港に行くたび、いなかのVCD屋さんとかで探…

まだまだ出て来る中華ファンタジードラマ

先日、「中華ファンタジーはもうお腹一杯」と書いたが、ちょっと他の作品も紹介しようと思う。 去年話題になったのがこの2作品。 「幻城」全62話。 火族と氷族との争いを描いた作品。原作は「小時代」の郭敬明。馮紹峰(ウィリアム・フォン)以下登場する男…

今一番人気のドラマ「三生三世十里桃花(永遠の桃花~三生三世~)」

楊幂(ヤン・ミー)と趙又廷(マーク・チャオ)が主演の中華ファンタジー。全部観てから感想書こうと思ったらいつになるか分からないので(全58話)、とりあえず気付いたことだけ。 キャラ設定は張叔平(ウィリアム・チョン)なので衣装が美しい。ともすれば盛…

4月公開予定の香港映画いろいろ

さて香港行きが決まったので、一般公開も気になるところ。 公開が早い順から紹介。 3月16日から公開。監督も俳優も有名ではないので4月まで公開しているか微妙。街の清掃員が実はキョンシーハンターだったという設定はバカバカしくて好きだ。 3月23日から。…

2017年香港国際映画祭は4月11日から

今年は少し遅めの4月11日から開催。遅くなったおかげで私も観に行けるようになった。万歳! 今年の注目作品は何といっても彭浩翔監督の「志明与春嬌(Love in The Buff)」シリーズ第三作「春嬌救志明」だろう。 ポスターを見ると4月27日から一般公開らしい…

ニッチな人向け。似てるかな?SHOW

同じ東アジア圏内なので似ている人はちょいちょいいる日本と中華圏のスターたち。有名なのはジェイ(周杰倫)とV6のイノッチとか。但し、日本中華圏両方の芸能通じゃないと面白さが伝わらないのでネット上でもそれほど盛り上がってはいない。そこを敢えてさ…

林嶺東(リンゴ・ラム)監督「冲天火(スカイ・オン・ファイア 奪われたiPS細胞)」を観る

大陸では2016年11月25日から公開だったが反応はいまひとつ。既にネットでも公開中。 香港の架空の高層ビル「天空1號 SKY ONE」を舞台にiPS細胞を巡る暗躍をテーマにした映画。主役の呉彦祖はそこの警備部の責任者。 前作「謎城(ワイルド・シティ)」に引き…

昼と夜と2度おいしいホイアンの街

ベトナムは3回目で1回目はハノイからホーチミンまで途中でフエに寄りながら鉄道で縦断した。2回目はハノイのみでずっとぐだぐだしていた。 で、今回ホイアン行きを決めたのは昔日本人街があったのと「メティセコ」の本店があったから。 ダナン空港からツアー…

もろにツボにハマったハンガリー映画「リザとキツネと恋する死者たち」

映画には相性があるので、世の中でどんなにヒットしていようが自分の心の中に入ってこない映画もある。逆もしかり。特に私は好みが(多分)偏っているので、「これは!」と思う映画にはなかなか出会わない。(もし出会ったらとことん追いかけるのさ) そんな…

香港の未来を映し出すオムニバス映画「十年」

これは2025年の香港を描いたオムニバス映画である。2016年の大阪アジアン映画祭でも上映され、その後タイ版、日本版、台湾版の映画も作られた。 5話ともリアルにありそうな話でつらかった。広東語を話す父親と北京語を話す息子の話とか。香港産の物が売れな…