日本のスクリーンで許光漢(シュー・グァンハン)が観られる「青春18×2 君へと続く道(青春18×2通往有你的旅程)」

プロデューサーは張震チャン・チェン)、監督は藤井道人。台湾では3月14日から一般公開され、日本では5月3日からと少し遅め。他にも香港、シンガポールなどアジアの他の地域で公開されるのは、主演の許光漢が人気者だからだと思う。

舞台は2006年の台南と、2024年の日本。

台南でのロケ地は保安車站、臺灣首廟天壇(2人がすれ違う廟)、好城嘟現炒(歓迎会の場所)、武聖夜市、東門城圓環、四草大橋(バイクで2人乗りするところ)、喜樹黃金海岸、全美戲院(映画館)など。

台南以外では、2人が夜景を見たのは高雄市の大崗山超峰寺觀景台。神戸KTV雲林県にある統領KTVを改装したものだが現在は甜心時尚會館(エステサロン)になっている。

2人がランタンを上げるために向かったのは有名な十分車站。ランタン上げるためだけに台南から台北を過ぎて平渓線に乗るってなかなかたいへん。

日本でのロケ地だと、ジミーと阿龍(アーロン)が接待を受けているレストランは渋谷のエクセルホテル東急、その後2人でお酒を飲むのは新宿ゴールデン街

張孝全(ジョセフ・チャン)がいてもまったく違和感のない居酒屋は長野県松本市のなわて通商店街にあるお店。ここから松本城へは歩いてすぐだ。

雪合戦して「Love Letter」ごっこするのは、長野県飯山市飯山線上境駅上桑名川駅の間。日本でランタンを上げる場所は新潟県中魚沼郡のニュー・グリーンピア津南。最後の桜のシーンは隅田公園だ。

詳しくはここで。

happinet-phantom.com

この映画はちょい鉄な自分でも十分に楽しめる旅映画になっている。俯瞰も多くて景色がとびきり綺麗。南国の台湾人が好きそうな雪と桜も両方入っている。

許光漢の日本語がかなりうまくて驚き。撮影は日本が先なので、まず流暢な日本語から始まって台湾では逆にたどたどしくするのも大変だったのではないかと思う。

許光漢は「想見你(時をかける愛)」に引き続き18歳を演じている。本人は1990年生まれだが、実年齢より若い役が圧倒的に多い。おっさんになった許光漢もちょっと見てみたいけど。

張孝全もそうだが、脇役に見慣れた人がたくさん。神戸KTVの社長は監督でもある北村豊晴だし、ジミーのお父さん役は「運轉手之戀(運転手の恋)」で宮沢りえと共演した屈中恆(チュー・チョンハン)だ。日本側の俳優も有名どころばかり。黒木瞳張震のヨメと仲がいい。

ネタバレは良くないけど、でも途中から死亡フラグが立ちっぱなしで後半の展開が読めてしまった。まとめ方がきれいすぎ。

それとも私の心が汚れすぎたのかしら。