「バジラーオとマスターニー」「パドマーワト 女神の誕生」のサンジャイ・リーラー・バンサーリー監督が制作、脚本も手掛けた歴史大河ドラマ。全8話。Netflixがお金出して2024年5月1日から全世界に配信中。
インド独立前。ラホール(現パキスタン)にある歓楽街の高級娼館と歌姫を主人公にした物語。歌姫と言っても普通の娼婦とは格が全く違う。旦那は藩王、歌や踊りに関しては超一流の芸術家だ。日本の花魁みたいなものである。
主な主人公はこの6人。特にヒーラマンディに君臨するマダムマニカジャーンの存在感は圧巻。対して男性陣はちょっと影が薄い。そしてみんな超絶美男美女揃いなので区別がつきにくいw
最後のほうで革命の話から女性の権利主張へと移っていくのは最近の流れともいえる。
とにかく、美術セット、衣装、宝石などの服飾品がため息もの。
巨大セットの中で佇む監督。詳しくはここに。
自動翻訳って素晴らしい。
美術監督は「パドマーワト 」でも一緒に組んだアミット・レイとスブラタ・チャクラボルティ。昔気質の職人肌の2人のインタビューはここに。
ほんと自動翻訳って素晴らしいね!
この作品のために700人の職人が7カ月かかってこのセットを作ったらしいが、今後AIの発達で大掛かりなセットは減っていくかもしれない。今までもCGやVFXの発達でセット不要論が出たこともあったが、それでもこだわりを捨てない監督やスタッフのおかげでリアルなセットは作られ続けてきた。最近もAIに仕事を奪われると俳優や脚本家がストライキを起こしたが、これが美術に及ぶのも時間の問題かもしれない。
もちろん俳優に命の危険がある場合は代替案としてCGを使うのはアリである。メイキングを見てはじめてCGだと気付くことも多々あるほどだ。
今はまだ完全に取って代われるほどAIは発達していないが、未来は誰にも分からない。