8月29日から始まった第21回大阪アジアン映画祭。私は今日から参戦。ノースリーブの服を着てABCホールに通うのは不思議な気分。
既に今年の台北電影節でワールドプレミア上映済。五月天(メイデイ)ボーカルの阿信が葉如芬(イェ・ルーフェン)とともにプロデューサーに名を連ねているのも話題になっている。
游紹翔(ショーン・ユー)監督の実体験が元になっているので、細部はリアルだ。そこに45歳バリキャリ女子の心理と超年下彼氏との姉弟愛、超高齢出産、高位破水による緊急入院など身近にある問題を織り込んでいる。
主演の劉若英(レネ・リウ)は貫禄の演技。それをがっぷりと正面から受け止める薛仕凌(シュエ・シーリン)の演技も見事。薛仕凌は前よりカッコよくなっている気がする。ダメ男役が多いが、今回は彼女と子供の命の危険に際して毅然とした態度で立ち向かっている。
そこに重なるように不妊治療を続ける夫婦も登場する。望んでもなかなか妊娠出来ない夫婦と、思いがけない妊娠に右往左往する自分たち夫婦の姿がクロスする。
妊娠出産がいかに想像以上に難しいことなのか、以前「コウノトリ」という漫画を読んだときに痛感した。特に出産は大昔はそれこそ命がけの行為だった。
だからこそ恐怖心も芽生えるわけで。父親になるプレッシャーも相当らしいし。そんな時にサトウキビジュースのおっちゃんみたいな人に出会えたら、そりゃうれしいよね。
会場は半分程度の入りだったけど、あちこちですすり泣きが聞こえた。
今回2回しか上映しないのが惜しい。