シンガポール人の劉慧伶(リウ・フイリン)監督がイケメン若手俳優の曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)、劉修甫(リウ・ショウフ)2人を起用して撮ったフェンシング映画。
フェンシングの試合で相手を死亡させた兄と、その兄を慕う弟のお話。
というと心温まる兄弟愛の話なのかと思ったが、話はどんどん怖い方へと進んでいく。
フェンシングはその見た目の華麗さからよくドラマや映画に起用されたりする。しかし他のスポーツのように王道になれないのは、ルールが複雑というのとお面を被ると誰が誰だか分からなくなるwというのがその理由だろう。
なので練習や試合などのフェンシングのシーンは、盛り上がるところなんだろうがイマイチ盛り上がれない。ここはもう少し素人にも分かるように見せ方を工夫して欲しかった。
それよりも兄のサイコパスっぷりに鳥肌が立つ。一応8年服役していたが本人はまったく反省していない。母親は幼い時から兄がサイコパスなのを知っているので、何とか自分と弟を守るため兄を遠ざけようとするがことごとく失敗する。
上映場所は台湾一の設備を誇るMUVIE CINEMAS TITAN。スクリーンもおそらく台湾一大きい。その大きなスクリーンに2人のドアップが映し出されると、その迫力に負けそうになる。かえってパソコンの画面で見たほうが丁度良い感じ。
上映後は監督と出演者を交えてのQ&Aがあった。
私もこの何処かにいるかも。
「設定を台湾にした理由は?」という質問に対して、監督が「弟の初恋のエピソードを特別なことではなく、ごくありふれたものとして撮りたかった。それがシンガポールだと難しかったから。」と答えていた。なるほど~。
一般公開の日程は未定ということだが、MINDLY.JOURNALで2人の特集が組まれたりして案外近いかも。