人類に性欲がある限り「愛愛內含光(セックスを語るなら)」

Netflixで2月2日から配信開始。全8話。「セックスとは本来楽しいものである」という性善説に則ったドラマである。イギリスドラマ「セックス・エディケーション」ほど啓蒙色はないが、毎回最後に流れる動画でミニ知識が得られる。

最初っからがんがん飛ばしているが、撮影はデリケートでセックスシーンばかりなのに性的な部分の露出はまったくなく、男性のお尻さえ見えるか見えないかぐらい。スタッフの中に親密指導(インティマシーコーディネーター)がちゃんといるからだ。

主演は体を張った演技も厭わない強者ばかり。

主人公の邱曖(チウ・アイ)役を演じる詹子萱(ジャン・ズーシュエン)は大抜擢と言っていいだろう。最近では映画「罪後真相(罪の後)」で殺された恋人役を演じていたり、MVでの出演が多い。その新人女優の周りをがっちりベテランが取り囲んで、まるで日本の朝ドラのようだ。

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他の気になる出演者としては邱曖の親友CoCo役の李雪(エンジェル・リー)。

顔が陶紅や曾美慧孜と被っているが、「疫起(エピデミック)」「流麻溝十五號」などの話題作にも出演している。

家族それぞれが50代、40代、30代、20代の性の悩みを代表している形になっている。何歳になっても性の悩みは尽きないということだろう。本筋とあまり関係のない細かい設定も気になる。母親がTVでいつも見ているのがBLドラマだったりとかw
黃婕妤(レミー・ホアン)はMVで有名になった監督らしく、音楽のセンスもいい。

このドラマを観ていると、セックスに関する中国語も勉強できておもしろい。「打炮」とか「炮友」とかw

邱曖はセックスと愛情を切り離してセックスを楽しもうと試みるが、やはり相手に対して最低限の好意と思いやりがないと難しいだろう。だからと言ってセックスの相性が最高なら恋人や夫としても最高なのかというと、そうでもない。

それだけ奥が深いということだが、やり過ぎると飽きる。大事だけど、人生それだけじゃないのだ。