やっと20話全部観たぞー。
東北篇まではまだ良かったが、内モンゴルに移ってからはご都合主義で話は進み、結局何が何だったのか分からないまま続くでおしまい。原作が元々そういう書き方なのと、騰訊視頻(テンセント動画)もシリーズ化を狙っているのでこうなるのだろう。
一番危惧するのが、文革と下放をかなり美化している点。ネットドラマは主に10~20代の若い人が見ているが、これを見たら「文革時代って素敵」と勘違いしてしまうに違いない。まず簡単に東北から内モンゴルに優雅に旅行なんて行けないって。みんな全然労働してないし。もちろん批判大会も無しだ。
次に日本軍のエピソードが必ず入る。しかもかなり誇張されて。これは南派叔叔の盗墓小説でも同じ。「関東軍どんだけすごいねんっw」って自分でも思う。
その他に、今中国で「ゾンビ」映画とかパニック映画が好きな人が潜在的に多そうだなと思った。しかし中国では幽霊や死人が生き返る話はNG。現代の中国の設定で怪獣が街で大暴れ的な映画も難しい。宇宙からUFOが飛んできて中国各地を攻撃なんて更にとんでもない。でも作りたいし、見たい。それでこういった「過去の辺鄙な場所で巨大(でも3M以下)になった動物が襲ってくる」ことで取り合えず満足させているのかもしれない。
そんなストーリーはグダグダなドラマだが、俳優陣はしっかりしているし、セットも高価そうだし、CGも出来る範囲でお金をかけている。
そして何よりとにかくイーサンがかわいいということにつきる。
整形顔が大流行りな大陸にはいないイケメン。