台湾では2021年1月から一般公開された。
ホラーは好きじゃないけど、こういった手作り感のある映画は好き。
とはいいながら、途中から「勘弁してくれ~」と言いたくなるぐらいエロくてグロい。流石R18。
設定自体はよくある話で、人間を凶暴化する謎のウィルスが台湾を襲うというあらすじだ。但し韓国映画の「新感染 ファイナル・エクスプレス」と比べれば予算は格段に少ないのは明らか。なので最後までB級のままなのだが、それがまた何とも言えない味を出していていい。
一番の目玉は特殊効果を担当した「覺藝工作室」の仕事ぶり。
「覺藝工作室」とは、SFXメイクアップアーティストの張甫丞(ビクター・チャン)とEsther が率いる特殊メイク専門の会社である。台湾の特殊メイクアーティストといえば儲榢逸も有名。
実は「美人魚(The Mermaid)2016」や「紅衣小女孩(2015)」などに、2人は一緒に参加している。
主演は「下半場(運命のマッチアップ)」で弟役を演じた朱軒洋(ベラント・チュウ)とほぼ新人の雷嘉汭(レジーナ・レイ)。雷嘉汭の超ミニスカもいかにもB級っぽい。しかし他の共演者のキャラが強烈すぎて、ちょっと霞んでしまった感がある。2人ともがんばっていたんだけれど。
人間誰しも内在しているであろう凶悪な部分を突き詰めれば、みんなエロとグロになるという身も蓋もないホラー映画である。しかし理性や罪悪感は失わないので、涙を流すこともあるらしい。ネタバレになるので詳しくは言えないが、こういう前フリもあったので、最後もっと泣かせる話にするのかと思った。しかし敢えて湿ったラストにしなかった。そういうところも好感が持てる。
更に、今映画館に行けば、王自強のTシャツが買える!これを逃したら多分もう手に入らないw
Tシャツになっても怖い。でもなんか笑える。