約60分×8話。エンディングロールの後にインタビューがあるので飛ばさず観よう。
架空の街平霖市で連続殺人事件が起きる。この事件に10年前に別れた自分の娘が関与しているかもしれないと思い、監察医の方毅任(張孝全/チャン・シャオチュアン)は記者の徐海茵(許瑋甯/ティファニー・シュー)と協力して、刑事の趙承寬(王識賢/ワン・シーシェン)の目をかいくぐりながら事件の真相を追っていく。
元ネタは「第四名被害者」という推理小説。作者の天地無限はこれまでの作品もドラマや映画の原作に取り上げられているので、今後次々と映像化されていきそうだ。この「第四名被害者」も既に韓国のある会社が版権を買っているらしい。
サブキャラも含め皆実力派俳優を揃えていて、「顔だけ俳優」は一人もいない。黄河(ホアン・ハー)ですら被害者の1人にすぎないという扱い。林心如(ルビー・リン)は特別出演ということから見ても事件の鍵を握る人物なのは分かるが、全編通してほぼノーメイクのボサボサ頭。インドネシア出身の不法労働者役で、劇中では広東語もさらりと披露していて特別出演も納得の演技っぷりだ。取り調べのシーンでは照明も加わってホラー並みの怖さ。
台湾ミステリードラマのミニ知識としてひとつ。台湾では事件性のある遺体は、警察署ではなく葬儀社で保管される。なので遺体が盗まれるということも他の国に比べればありえるのかもしれない。この辺りの警察と葬儀社の関係性はドラマ「靈異街11號」等を見ると分かりやすい。
配信前に宣伝していた通り、事件現場はかなりグロい。美術スタッフ以外に専門の特殊メイクチームが腕を振るっている。この特殊メイク担当が若い!
笑顔で死体を解説www
高校生の頃から特殊メイクをYoutubeなどを見ながら自分で勉強して、映画「紅衣小女孩(2015)」「美人魚(2016)」ドラマ「麻酔風爆2(2017)」で自分の地位を獲得した。日本語での記事はこちら。
彼以外にも脚本担当の2人もかなり若い。若くて新しい才能が次々出てくる台湾映画界の未来は明るい。