「未体験ゾーンの映画たち2021」から。郭子健(デレク・クォック)がプロデューサー、長年郭子健とコンビを組んで視覚効果(ビジュアルエフェクト)に携わった黄智亨(ヘンリー・ウォン)が監督をしている。
お話はわちゃわちゃしているので、もう少しすっきりして欲しかった。前回の「悟空傳(悟空伝)」と同じ印象。
恵英紅(カラ・ワイ)の衣装はどれもゴージャス。春夏は平凡で貧乏な少女の役なので衣装も普通だが、せめて最後のシーンぐらいドレスを着せてあげても良かったのじゃないかと思う。
音楽は波多野裕介。最近特に多く名前を見かける。売れっ子だ。
男の子っぽいファンタジーを前面に押し出した美術はかなり力が入っていた。しかしそれもお話と同様、いろんなものがぱんぱんに詰め込み過ぎで、かえってメリハリが無くなってしまった。
スーパーは暴れまくるのでセット。オリジナルキャラのぬいぐるみまで登場。そのぬいぐるみが雪男(多分)で、そこに本物の雪男の怪物が登場する。
平叔の部屋。小物も芸が細かい。でも照明のせいなのか画面で見ると均一的でごちゃごちゃした印象。
猛の部屋。王真儿( ワン・ジンア)の扱いが小さい。もっと絡んでくると思ったのだが。
蓮花の部屋。ど真ん中に置いてあるオブジェが意味ありげだが、特に意味は無かった。
ロケ地は広州。しかしCGのシーンが全体の50~60%を占めていて、グリーンバックでの演技は大変だったと思う。
郭子健はこれからもこの路線で行くのだろうか?初期の作品とか割と好きなんだけどなー。「西游·降魔篇(西遊記〜はじまりのはじまり〜)」辺りから見た目は派手だけど、大味になったような気がする。