第14回大阪アジアン映画祭上映作品発表

今年の特集企画は台湾と香港の強力2本立て!いやっほ~。

上映作品一覧|OAFF2019

今年はフェスティバルサポーターに入ったので、オープニング&クロージング作品のチケット争奪戦からは解放された。

やっぱり見逃せないのは

香港映画「非分熟女」

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もしも呉慷仁(ウー・カンレン)が舞台挨拶に来たら大騒ぎになりそう(自分がw)。

 

香港映画「G殺」

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去年の香港亜州電影節でも上映された。

 

香港映画「淪落人(みじめな人)」

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黄秋生(アンソニー・ウォン)が車椅子に乗っているだけで観たい。

 

香港映画「恭喜八婆(ハッピーパッポー)」

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彭浩翔(パン・ホーチョン)が監督した今年のお正月映画。観ねば。

 

台湾映画「誰先愛上他的(先に愛した人)」

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去年台湾で公開され評判の良かった作品。第55回金馬奨(ゴールデン・ホース・アワード)では8項目で入選し、特に徐誉庭が主演女優賞に選ばれたことが話題となった。

 

台湾映画「2923」

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台湾映画「小孩(The Kids)2015」の監督于玮珊(サニー・ユイ)が撮った短編映画。2923とは刑務所内で呼ばれる囚人番号。

 

中国映画「過春天(過ぎた春)」

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3月18日から始まる香港国際電影節でも上映される予定。深センに住んでいるが、毎日香港の学校に通う高校生のお話。

その他にも気になる映画がたくさん。

これはハードなスケジュールになりそうな予感。

春節休暇で海口観光

旧暦の大みそかである4日の昼から花火と爆竹の音で大盛り上がりしている海口。今まで観光していなかったので、今日は半日ブラブラ街を散策することにした。そこでネットで調べてまず最初に目に入った「騎楼老街」に行く。

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いかにも南国風な古い町並みが続いている場所。あいにく春節中なので、お店が閉まってシャッター街になっているところもあったが、それでも観光客で溢れていた。

こういった老街は大陸の南方ではいたるところにあり、自治体によって保存されている。ここでも市が修理保存に関わっているが、全体にかなりボロボロ。建物の説明看板もあいまいでどの建物のことなのか明確ではない。住民が普通に住んでいる場合も多いので、中に入って見ていいのか外からでは全然分からない。玄関が開いているので入ろうとしたらねずみがうようよいる家もあった。これは完全な廃屋だ。

敷地自体は大きいが、遊べる場所は少ない。騎楼老街の歴史を展示した場所があり、真ん中に大きなジオラマが置いてあったが、街の表示が小さくて分かりづらい。老街のツーリストマップも壁に描いてあったがこれもかなりおおざっぱ。そして古い町並みは大抵神社仏閣を中心に作られているものなのだが、ここにも街の真ん中に「天后廟」があった。早速お参りしようとしたら新品のピカピカ。壁の一部以外は天后様もろとも新しくなっていた。それが小物までどれもちゃち。信仰のないただの抜け殻だ。

そんな感じで全体的に熱意と金が無さそうなのがまる分かりの老街だった。

これだったら台北市の大同に行った方が何倍も楽しい。

楊徳昌(エドワード・ヤン)監督の名作「恐怖分子(1986)」をネットで見る

「そういえばまだ見ていなかった」シリーズ。デジタルリマスター版がネットにあがっていたので鑑賞。

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ある事件がそれまで無関係だった人間を繋げていく。まさに名作と呼ぶにふさわしい映画である。

世の中に映画は星の数ほどあるが、常々「面白い映画とつまらない映画の違いは何なんだろう?」と考える。つまらない映画は最初の20分も経たないうちに見続けるのが苦痛になる。最近はネットで見ることも増えたので、そうなるともうポチっと押して最後まで見ない。

しかしこの映画のように、何気ない風景が映し出されるだけなのにぐいぐい引き込まれていく場合もある。おそらく画面上の構図や黄金比率などが絡んでくるのだろうが、この映画の中には「ん?」と思うシーンがいくつかあった。

例えば、警官の家の中に掛けられた安っぽいヌードカレンダーが人物の後ろで風にはためくシーン。「なぜ敢えてヌードカレンダー?」とちょっと考えてしまった。もうひとつは同じく警官の家で男2人が酒を飲むが、人物の手前にずっと花柄のやかんが置いてあるシーン。手前のモノ越しに人物を撮る構図はよくあることだが、なぜやかんなのか。だからといってどちらも画面から消すとちょっとさまにならない。楊徳昌監督の計算なんだろう。

ストーリーも完璧で破綻が無い。特に夫婦のすれ違いっぷりがイタイ。ヨメのセリフの中にも登場するが、絶対に夫は一生ヨメの気持ちは分からない。単にヨメに浮気相手ができて出て行ったのだとしか思わないだろう。この夫婦に限らずここに登場する人物たちの中でコミュニケーションは成立していない。相手の気持ちを視野に入れず、自分の思考の中でぐるぐるまわっている。そういった関係性がタイトルに繫がっているのではないかと思う。

台湾映画やドラマでお馴染みの人も、若い姿で登場している。そういうのを見るのも楽しい。

余文樂(ショーン・ユー)主演「青苔(2008)」をネットで見る

そう言えば最後まで見たことなかったなあと思い、愛奇藝で見ることにした。

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郭子健(デレク・クォック)監督の第2作目。オープニングを含め全体的に王家衛(ウォンカーワイ)を意識している。

深水埗(サムスイポー)を舞台に、警察とヤクザの2つの世界に片足ずつつっこんでいる警官がヤクザの抗争に巻き込まれてしまう。一応警官だがまったくヤル気がなく、サボりに買春、手入れの情報を売春宿に流したりと流されるがままに生きている。

冒頭に仲間とバカ話をするところから始まるが、余文樂の自然体の演技がすごくいい。大陸超大作では大見得を切ったキメッキメの演技もするが、やはりゆる~い役のほうが似合っている。

深水埗は郭子健が住んでいたこともあり、デビュー作「野。良犬(2007)」でも登場している。

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この頃の陳奕迅(イーソン・チャン)はかなりかっこいいぞ。

ディープな街なので普通の観光客はまず行かない。しかしアクセサリーのパーツや生地、服飾問屋が密集しているので、それ目当てに行く人は結構いる。

ケンカがやたら強いホームレス役を樊少皇 (ルイス・ファン)が演じていて、少女とのふれあいがとても印象に残る。お手製の飛び出す絵本も素敵だ。

郭子健の作品は初期の方が好きだ。ベタなユーモアとファンタジーに嫌味がない。しだいに大作を撮るようになるが、もしかしたら自分が撮りたいように撮れていないのかもしれない。なので2015年に「全力扣殺(全力スマッシュ) 」を見た時はうれしかった。「これだよ、これ!」みたいな。

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ツボを押さえた人選。

悟空伝」は続編がありそうな終わり方だったが、どうなんだろう?

超ベタでも泣けて感動しちゃうインド映画「バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015)」をネットで見る

日本では2019年1月18日から公開中。

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パキスタンに住む女の子がインドで迷子になり、人のいいインド人のおじさんと一緒に家に帰るお話。しかし宗教の違いや国家間の仲の悪さが間に入って一筋縄ではいかない。

最初のダンスシーンと、千人単位のエキストラが集まる最後のシーンはやはり圧巻。流石インド。

何といっても子役の女の子が超かわいい。これじゃ一人にしておけないのももっともだ。

後半はパスポートもビザも無いのにパキスタンに不法入国してのてんやわんやになる。ここで敬虔なヒンズー教徒のバジュランギはモスクに入ることをためらう。年越しで寺院と神社を一緒に回る日本人からするとあまりピンとこないが、重要なことなんだろう。

遂にはパキスタン警察に捕まってしまい、インドのスパイだという自白を強要されてリンチに遭う。でもシックスパックに割れたムッキムキのバジュランギ相手ではあまり効果は無いと思うがw

大陸では2018年の元宵節(旧暦1月15日)に公開されるという力の入れよう。主役の2人も招待されて宣伝していた。

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2018年は旧正月にアーミル・カンの「シークレット・スーパースター」も一般公開している。今後もインド映画が定着するかもしれない。

饒暁志(ラオ・シャオジ)の長編映画デビュー作「你好、瘋子(The Insanity)(2016)」をネットで見る

映画「無名之輩」が良かったので、その前の作品も見てみることにした。

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舞台の映画化。こちらも演技派揃い。基本的にはワンシチュエーション映画。精神病院に閉じ込められた7人が何とかして自分は正常だと証明して脱出を図ろうとする物語。

密室の中で繰り広げられる暴力と策略。そのカギを握るのがいつも怯えている安茜(アンシー)だ。

7人は時には対立しあい、時にはお互いに協力しあって何とか病院から出ようと試みる。この辺りはコメディー。ちょっと「CUBE」っぽいなと思いながら見ていくと、後半超シリアスな展開になり、涙腺の弱い人なら号泣するような結末で終わる。

安茜というとても難しい役を演じるのは、大陸ドラマにひっぱりだこの万茜(ワン・シー)だ。後半は彼女の独壇場で、カメラに向かっての長めの1人芝居も演ってのけている。

饒暁志にとっては自分が演出した舞台の映画化でかなり自信を持っていたのだが、評価が高い割には客足は伸びずヒットしなかった。だってタイトルが良くない。「瘋子」って「狂人」とか「キチ〇イ」の意味だもの。饒暁志の舞台には他にも「你好、打劫(強盗)」というのがあってシリーズになっているのかもしれないが、普通の人はそんなの知らないって。

最後、安茜が精神病院から離れる日、他の6人を乗せたバスが彼女の脇を通り過ぎていく。これが「マイクロバス理論」まで知っての演出なのか気になるところ。

いいシーンだ。

中国映画「無名之輩(A COOL FISH)」をネットで見る

2018年11月公開で評判の良かった映画も只今ネットで公開中。

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どうにも這い上がれない人々の群像劇。登場人物は一見バラバラに見えて、実はみんな繋がっている。「橋城」市という架空の地方都市が舞台だが、実際のロケ地は貴州省都匀市で撮影。なのでみんな貴州なまりでしゃべっている。字幕が無ければ全然聞き取れないぐらいのレベルだ。

はじめはドタバタコメディーなのに徐々に泣かせに入るのがうまい。脚本、監督は舞台の演出を長くしている饒暁志(ラオ・シャオジ)。

陳建斌(チェン・ジェンビン)はじめ芸達者な役者ばかり。それぞれのキャラが際立っていてどれも好きだ。その中の1人に「我不是薬神(ニセ薬じゃない!)」「大象席地而坐(象は静かに座っている)」にも出演していた章宇(ジャン・ユー)がいる。今回は短いモヒカン姿で登場。今後更に出演作が増えるだろう。

街の真ん中に歴史的建造物みたいな大きな橋が架かっていて、最後のクライマックスはその橋の上で大乱闘が繰り広げられる。そして「この橋を越えられれば、これからの人生きっとうまくいくはず!」という願掛けに繫がっていく。

ロケとセットとCGがうまい具合に混ざり合っている。重要なシーンであるアパート屋上と橋の上はおそらくセットだろう。

中国では興行収入が1億元超えればヒット、10億元超えれば大ヒットと言われる中、この映画は7、5億元まで伸ばした。こういった良心的な作品がこれからも増えればいいと思う。