今回はお笑いは少なめ「消失的情人節(1秒先の彼女)」

今年の夏は忙しい。中国語圏の新作が続々日本で公開される。

6月25日~:「消失的情人節(1秒先の彼女)」

6月26日~:シネ・ヌーヴォで「台湾巨匠傑作選2021」開始。

7月9日~:「唐人街探案3(唐人街探案 東京MISSION)」

7月16日~:「少年的你(少年の君)」

7月23日~:「親愛的房客(親愛なる君へ)」

7月24日~:「夕霧花園」

7月30日~:「返校(返校 言葉が消えた日)」、アップリンク京都で「台湾巨匠傑作選2021」開始。

8月20日~:「怪胎(恋の病 潔癖なふたりのビフォーアフター)」などなど。休みがどんどん映画の予定で埋まっていく。

それで今日は「消失的情人節」の日である。公開2週目のレディースデイでもお客さんは数えるほど。「まん延防止」中で夜の上映が出来ないのがつらい。

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人よりどんくさい男が、人よりせっかちな女に恋をする物語。今いろいろな作品にひっぱりだこの人気者劉冠廷(リウ・グァンティン)が男の主役を演じている。毎回まったく違う役を演じていて、まだまだ引き出しは多そうだ。その相手役の李霈瑜(パティー・リー)は女優の経験はあまりなく、大抜擢と言えるだろう。

物語としては弱い部分があるが、見どころは美術とロケ地の風景の美しさ。主な撮影場所である郵便局は淡水の廃ビルを改造してセットを作った。

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ビフォー&アフター。リアルすぎて地元民が間違って入ってくることしきり。

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中もばっちり郵便局。郵便局全面協力のもと、出演者は実際郵便局で研修を受けたそうだ。
2人で市バスで出かける先は、嘉義の東石海岸。ここは陳玉勲(チェン・ユーシュン)監督が映画「熱帯魚」を撮影したロケ地でもある。

ゲストも豪華。

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まず教師に林書宇(トム・リン)監督。息子のヨメを探す母親に林美秀(リン・メイシュウ)。DJは陳竹昇(チェン・ジューション)。映画では常に顔にモザイクがかかっていて誰だが分からずwそしてチンピラとくればこの人張再興(チャン・ザイシン)。

そして陳玉勲作品と言えば脇のブサイクキャラが光っているのが特徴だが、これも今回はあまり目立った動きはしていない。生きのいいブサイクキャラもそうそういないものなんだな。