全然幸福ではない「幸福城市(幸福都市)」をNetflixで観る

非常事態宣言が出されて私の職場も休業になった。映画館も休館になったし、こうなったら家に引きこもってNetflix三昧だ。

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これは2010年に「台北星期天(ピノイ・サンデー)」で長編デビューした何蔚庭(ウィ・ディン・ホー)の第3作目の長編映画になる。台湾でも香港でも見逃した作品なのでNetflixさまさまである。

物語はある刑事の老人時代(2049年の未来)、青年時代(現在)、少年時代(主人公が17歳)に起きた人生の転機を描いている。

どれも女絡みの苦い出来事ばかり。嫁の浮気相手を石頭(ストーン)が演じているが、悪役がめちゃめちゃ板についている。案外鍛えているその体を張った演技に脱帽だ。

何蔚庭監督はマレーシア出身でその後カナダとアメリカに渡り、台湾で映画監督になった。脚本も編集も自分でしている。なので台湾映画だが台湾を前面に出すようなことはない。どちらかというと無国籍なのでリメイクしやすそうだ。

出演している俳優たちは端役を含めみんないい。この映画に登場する女性たちはどれも色っぽいが、未来の檳榔西施(ビンランを売るお色気店員)もかなりのお気に入り。

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フェロモンむんむん。
最後に母親と幼少期の主人公がブランコで遊んでいるシーンで締めている。この時が主人公の人生の中で一番幸せだったのかもしれない。そう思うと更に人生ってショっぱいなあと感じる。