ホラーかと思いきやラブコメだった「彼岸之嫁(彼岸の花嫁)」

Netflixで1月23日から配信開始。全6話。呉慷仁(ウー・カンレン)とエリザベス役の紀培慧(テレサ・デイリー)以外は馴染みのない顔ばかり。

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最近、台湾と他の東南アジアの国との急接近が目立つ。ミャンマー出身の趙德胤(チャオ・ダーイン/Midi Z)監督の活躍もそうだし、陳哲藝(アンソニー・チェン)監督作品「熱帯雨」はシンガポールと台湾の合作だ。去年の金馬で観た映画「波羅蜜」は台湾で映画を学んだマレーシア人の監督が撮った作品だ。

そんな中でマレーシアオールロケで撮ったこの作品。19世紀末のマラッカを舞台にしているので美術や衣装にかなり期待していたが、かなり現代寄りだった。冥界のシーンももっとゴスっぽいほうが良かったなあ。

話のベースをラブコメにした分、緊張感も和らいで軽い軽い。唯一のヒール役である天青も性根の腐りきった感じよりカッコよさ優先で、実に惜しい。天青に限らずそれぞれのキャラはもっと深掘り出来るはずなのに、何故かあっさり処理されたまま。

真犯人の暴露も実にあっけなかった。

マレーシアならではの風景も最後の最後に出ただけ。

なんとも物足りない。