吳慷仁(ウーカンレン)主演映画「屍憶(2015)」を見る

「嘉年華(天使は白をまとう)」を見るために1か月だけYouku(優酷)の有料会員になった。それで他にも見たい作品がないかいろいろ捜してみた。

そうしたら、台湾ドラマ「一把青」もあるではないか。最近姿を見ない吳慷仁。この際だから脳内「吳慷仁祭り」開催決定。

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心霊番組のプロデューサーは結婚間近。幸せなはずなのに毎晩悪夢にうなされる。

隔世遺伝で幽霊を見る力を持った女子高生は、部屋に現れる女性幽霊が自分に助けを求めていると思い、真相を追求する。

中国大陸では結婚前に亡くなった男性のために、女性の死体を探して(買うこともある)死体同士で結婚式を挙げる風習がある。この映画はその逆バージョンで、死んだ女性のために男性を探して結婚式を挙げさせる。しかし式の途中で男性は逃走しそのまま車に轢かれて死んでしまう。結婚相手を失ったその死んだ女性は現代に転生したその男性にとりついて結婚式を完成させようとする。

ホラー映画は効果音や音楽が重要だが、角川が音と視覚効果、ポスプロを担当している。

見どころはやっぱり吳慷仁のイっちゃった演技。悪霊にとりつかれて相手の首を絞め殺す場面では、目が本当に常軌を逸している。

そしてかわいそうな幽霊役に田中千絵が出演。特別にゾンビの動きを練習して演技に挑んでいる。でも特殊メイクのせいで田中千絵だとは言われるまで気付かない。

幽霊が見える女子高校生はバカリズムにしか見えない。

台湾ホラー映画を見ると、台湾人はマジで幽霊を信じていると感じる。風水に合わせて家を作り縁起も担ぐ。なので夏の台湾はホラー映画の上映がとても多い。しかし佳作の台湾産ホラー映画となると意外と少ない。人を怖がらせるのは案外難しい。最近だと「紅衣小女孩(2015)」がかなり評判が良く(つまりとても怖い)、続編も作られた。