観光映画になってたら嫌だなあと思いながら観に行ったが、予想以上に台湾な部分が多くてほっとした。
まず映像ありきなシーンが多くて、話の筋はご都合主義だ。バイオレンス映画に美学は必要だが話がスカスカになってはまずいだろう。
主人公の2人が絶望を抱えている割に逼迫感がないのは、監督自身が追い込まれていないからだ。何だか「今台湾でオレ映画撮ってるよ~」っていうことで満足しちゃった心持ちが透けて見える。どうにもユルい映画だが、台北の路地裏や花蓮の自然を背景に妻夫木くんとトヨエツがたたずむだけで画になってしまうので、それで良しとすることも出来る。それでも船に乗って海にプカプカ浮いている妻夫木くんに向かって、目つぶったトヨエツが拳銃を撃つラストシーンはあまりにも間抜けだ。
中国語台湾語の比率が多くて、台湾人俳優も好きな人ばかりだったのは良かった。黄仲崑(マイケル・ホァン)はドラマ「麻酔風爆」で好演。
コンサートのポスター。何故筋肉w彼のFBにはサービス満点の写真が多数。お好きな人は覗いてみよう。
莊凱勛(キャッシュorカイザー・チュアン)は映画「目撃者 闇の中の瞳」で主役を張っている。
映画では暗くて全貌が見えなかったが、実はこんな人。
謝欣穎(ニッキー・シェ)は中堅女優として多数の作品で見ることが出来る。
メイクと髪型で、お嬢でもアバズレでも変身出来るところがすごい。
嗚呼、台湾にまた行きたくなってきたぞ。