シネマート心斎橋でヤスミン・アフマド特集

東京では7月に開催され、大阪では8月23日から9月5日まで開催。ヤスミン特集は割引が効かないので、都合のいい日にさっさと観に行こう。

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まずは「タレンタイム~優しい歌(2009)」を鑑賞。土曜日とあって客の入りは半分くらい。男女も半々。どちらも平均年齢は高めだった。私にとっては人生初ヤスミンだ。

第一印象としてはちょっと懐かしい感じがした。楊德昌(エドワード・ヤン)の映画や、台湾映画「藍色大門(藍色夏恋)」を彷彿させる。正統派の、でも肩ひじ張らない青春映画だ。初恋の甘酸っぱさが胸にキュンキュンくる。

マレーシアが多民族国家ということを知識として知ってはいても、実際どうなのかというのは住んでみないと分からないだろう。主なものだけでマレー系、インド系、中華系(広東語圏と北京語圏)、欧米系と様々だ。そしてお互いの文化、宗教を尊重しつつ両立させるのはなかなか大変そうだ。

一番最後のシーンが次々電灯が消えていく講堂というのが、個人的にシビれた。ドヤ顔で終わる映画に慣れてしまった後では、逆にこういう何気ないシーンで終わるほうが胸に沁みていく。