台湾一周の旅ー墾丁3

今日は墾丁の南の方に向かう。自転車はもう無理なのでバスに乗る。しかしこのバスも墾丁全部を網羅しているわけではない。取り合えずバスの終点である鵝鑾鼻公園に向かう。ここには灯台ととても広い公園がある。灯台はさび予防の修復をしているため下半分は赤っぽかった。公園を一周するともうお昼で、さてどうしようと近くのおじさんに台湾最南端に行くにはどうすればいいか聞いた。

「あそこあんま見どころないよ。オブジェも小さいしね。龍磐公園だったら往復400元で連れて行ってあげるよ。」

「往復400元は高いなあ。」

「だってここから6kmぐらい離れてるもの。写真も撮ってあげるよ。30分ぐらい待ってあげるから。」

やっぱり遠慮して今日は恒春観光することにした。恒春は城壁に囲まれた古城なので、今でも東西南北の門が現存している。「我在墾丁*天氣晴」でも南門が登場する。

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やっぱり暑いので、昨日言ったカフェで違う種類のケーキを食べてお茶をする。会計で「90元です。」と言われてさらに驚愕する。おいしかった。

 

台湾一周の旅ー墾丁2

墾丁はバイクで回るのが普通だ。しかし私は国際免許証もないし、電動バイクだとバッテリーが切れる前にお店に戻らなくてはいけないしで、自転車を借りることにした。前後合計21段変速もあるジャイアント製だ。

まさに南国という青い空の下で出発。ほとんど平地なのですいすい進む。地図は事前にスマホに保存したので、wifiが無くても大丈夫。

海側を選んで白沙灣に到着したのは10時半だった。「案外自転車でも楽勝だな」と思いながら海で佇む。

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車も人もとても少ない。

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リチャードパーカーさんがいなくなったのはこの辺り?

その後お昼を食べたが、どうにも動きたくない。気温はどんどん上昇して日影がほぼ無い状態。まずいなあと思いながら水分補給して近くの鵝鑾鼻公園に向かう。こっちのほうはアップダウンが多めでひいひい言いながらも何とか到着する。

「もうダメだ。帰りたくない」と思ったがそういうわけにもいかないので。夕方になるまで待つ。

しかし夕方になっても暑いことに変わりはない。夕立も来そうだったので出発する。

帰りは近道するつもりが迷って、上がったり下がったりの道でまたひいひい言う。21段変速で何とか乗り切る。

もうふらふらなので、カフェがあったらお茶しようと思いながら走るが、「探そうとすると見つからないカフェの法則」のせいで、もうほぼ街中に戻ってしまった。

その街の入り口にようやくこじんまりしたカフェを発見してすぐさま中に入る。ケーキと飲み物を注文してやっと一息つく。ケーキは自家製でとてもおいしかった。injong.blogspot.tw

食べている途中で夕立が来た。止むのを待ちながらのんびり過ごす。

会計で120元と言われて驚いた。「台北だったら350元ぐらいするよね」と思い、明日も来ようと思った。

台湾一周の旅ー墾丁1

一応この旅のメイン。ずっと行きたかった。

有名なのはやっぱりドラマ「我在墾丁*天氣晴(墾丁は今日も晴れ!)」だろうか。今年の正月映画「健忘村」も墾丁で撮影されている。しかし撮影で作った村は取り壊されてしまい、今は何もない。保存して観光地化するか更地にして平穏な生活を送るか、住民投票した結果後者に決定したらしい。そのあたり商売っ気がない南部らしいなあと思う。

後は、アンリー監督「少年pi的奇幻漂流(ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日)」でリチャードパーカーと別れたシーンは墾丁の白沙灣で撮影されている。

まずは花蓮から列車で枋寮まで行く。いつものように各駅で行こうとしたらあまりにも遠いので乗り換えなしでは行けず、特急列車に変更することになった。それでも4時間かかる。夜までには墾丁に着きたいので素直に「自強號」に変更する。

途中、金城武の「長榮航空(エバー)」のCMで一躍有名になった池上を通る。

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ここも台風で「金城武の樹」が倒れてしまい3分の1の大きさになったとか。でも確かに自転車で走ると気持ちの良さそうな場所である。

ウトウトしながらトンネルを幾つか過ぎると太陽の位置が変わっていた。「あれ?」と思ったら「次は枋寮」というアナウンスが流れたので慌てて準備をする。

枋寮に着いて墾丁行きのバスを探す。駅からまっすぐ歩くとすぐにバス停があった。お腹がすいたのでコンビニでおにぎりを買ってからバスに乗る。

そのまま1時間ぐらいで恒春鎮に到着。予約した宿はここ。墾丁にするか迷ったが、行きたい白沙灣と海生館と墾丁の丁度真ん中だったのでここに決めた。

着いたはいいが宿の場所が分からない。バス停でたたずんでいるおじいさんに方角を教えてもらう。

明日はレンタル自転車で白沙灣まで行くので早めに寝る。

台湾一周の旅ー花蓮

今日は「 太魯閣(タロコ)渓谷」に行く。観光用のバスが1時間に1本あり、それで直接一番標高の高い場所まで行き、下りながら戻って疲れたらまたそのバスに乗って帰る予定だ。

あいにくの雨で傘を差しながら歩く。途中山道にそれたら、これがアトラクションみたいな山道で、わくわくしながら進む。

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スマホのライトがあって助かった。

この道以外はちゃんとアスファルト舗装のしてある道ばかりだった。崖をくり抜いて道をつくったのがすごい。

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ここで歩き疲れたので、ふもとまでバスで降りる。木陰のベンチで休んでいたら何かうんと小さい黒い虫に腕を刺されまくられた。ボールペンでちょんとしたぐらいの小ささの虫。うわーと思って今更だけど虫よけスプレーを使いまくる。遅いんだけど。

市内まで戻ろうとまた同じ観光用のバスに乗ったつもりが、実は普通の路線バスでぐるぐる遠回りしながらやっと駅前に着く。太魯閣の帰りについでに七星潭で夕日を見る予定だったが叶わず、意地で駅から海が見える場所まで歩く。

砂浜は無いが、堤防の上でぼーと過ごすと戦闘機や輸送機がびゅんびゅん飛んでいく。そういえば花蓮には空軍基地があるんだった。

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「想飛(2014)」という台湾版トップガン的な映画がある。その映画自体は一番肝心な飛ぶシーンでCGを使っていて何だかなという内容なのだが、同時にTVで空軍パイロットのドキュメンタリーを放送してこれがよかった。戦闘機に乗る時5G~7Gかかるため大抵の人は乗ったまま失神してしまう。これを訓練するというのだからすごい。

戦闘機に乗るパイロットというのはまさにエリート中のエリートなのだ。

ということを分かった後で「空飛ぶ広報室」を読むとまた理解が深まったりする。

 

台湾一周の旅ー宜蘭

今日から始まる台湾の旅。まずは各駅電車で宜蘭へ。

なぜ宜蘭かというと、金城武のCMで使われたロケ地に行ってみたかったから。

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放送直後は宜蘭でお祭り騒ぎだったらしいが、流石に今は人も少ない。

そして絵本作家の幾米も有名。

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駅からもう幾米の世界。

武のロケ地は2つ。宜蘭文学館と合盛太平珈琲館だ。宜蘭文学館は中が喫茶店に変わってしまい外だけ堪能。昼時で人が多くて縁側から中をチラッと覗いただけ。

合盛太平珈琲館は古い病院をカフェにしたもの。ここはお客さんは私を含め2組だけ。しかし私が久しぶりにオシャレカフェごはんを食べている間にそのお客も帰ってしまった。それで店員に声をかけたらすごくよろこんでくれて、2階にもあがっていいよと言われたので見学してみた。確かにCMの中で登場した部屋はこの2階だった。

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「どうして『ニエズ』のポスターがあるの?」

「オーナーがカメラマンなの。それで飾ってあるの」

夕方、また各駅電車で花蓮に出発。なぜか採石場みたいな人もいなさそうな場所で列車が停まる。

夜、適当にぶらぶら歩いて「海南鶏飯」の食堂に入る。やる気のなさげな店員たちで、ちょっと不安になるが、出てきた海南鶏飯はとても行儀のいい様子で味も普通においしかった。

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よく見ると壁には魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督のスナップ写真がたくさん飾ってあった。

映画の撮影の時にこの店に来たらしい。そういえば「セデック・バレ(賽德克·巴萊) 」て花蓮の山奥でも撮っていたんじゃなかったっけ。

明日は有名な太魯閣(タロコ)峡谷に挑戦するので早く寝る。

日台映画「ママダメ」=「雖然媽媽說我不可以嫁去日本」

日本で先に公開しているが、台湾では今日から公開。

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監督は以前台湾に住んだことがあるらしく、何が台湾らしいかをよく分かっていると感じた。台湾人が話しているのが中国語と台湾語のちゃんぽんだったり、いかにも観光地な場所(九份は日本人なら一度は通る場所なので仕方がないかな)ではなく、ごく普通の街並みが多かったり。それ以外にもリンちゃんが初めて茂木さんに電話した時に2人がいたのがそれぞれのファミマで、そういった日本と台湾の共通点も描かれている。

そして恋愛初期のウキウキわくわくする感じがこちらにも伝わってくて楽しい。簡嫚書(ジエン・マンシュー)が天真爛漫なリンちゃん役を演じることが出来るのか少し不安だったが、全然杞憂だった。彼女は何でも出来るんだね。将来女優だけでなく製作とか監督(短編はすでに監督済み)もやりそうなくらいの切れ者だ。

林美秀が出演していたのもうれしい。日本語がうまい。わざと下手に言えるぐらいうまい。

今日から台湾。そしてチケット購入。

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この動画は大陸では見られなかった。だってyoutubeだもん。bilibiliあたりにないかな~とも思って探したがなかった。

 

久しぶりに長い休暇が取れたので、安い香港経由の飛行機で台湾入りした。

今回の目的は「2017年台北電影節」と台湾一周の旅だ。17日のばら売りチケット販売に合わせて台湾入りするのは決まったが、それ以外は割とゆるめに行くことにした。

まずは着いてすぐにセット売りのチケットを買って、売り切れそうな映画を先に買った。それで6作品ゲット。

17日午後1時にまたセブンイレブンに並んで今度はばら売りのチケットを買う。

これが予想外に混線してどんどん席が無くなっていく。結局観たかった残り4作品のチケットを買うのに45分かかってしまった。しかも取れてもかなり前の席だったりで、観る時肩が凝りそうだ。

今年は自分の勘が外れっぱなし。既に一般公開されて終わっている「白蟻-慾望謎網」「目撃者」「再見、瓦城(さよなら、マンダレー)」が大人気。その反対に 桂綸鎂(グイ・ルンメイ)主演映画「徳布西森林」はまだチケットがかなり残っている模様。

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結構自分の中では期待大なんだが。う~ん。