今回もMIRRORを捕獲しまくるよ!

約30時間しか滞在しなかったので今回は少なめ。銅鑼灣(コーズウェイベイ)に行けば姜濤(ギョン・トウ)の広告でいっぱいだったろうが、今回はパス。

まずは映画館で捕獲した3人。公開直後は12人いたと思われるが。

旺角(モンコック)は大型看板が多い。

その阿Loの看板からのEdanバス。

地下鉄には既にマカオの宣伝が。その隣にはEdanの「BLUE GIRL BEER」。

シャッターにもポスター。

去年の「エクスファイア」MIRROR特集。油麻地図書館で捕獲。売ってたら買うのに。

夢のような3日間は終わったが、お楽しみはまだまだ続く。

香港で「油麻地莎士比亞」を探して

Edan(呂爵安)の新曲「油麻地莎士比亞(ヤウマテイのシェークスピア)」が発表になったのは4月1日。食堂で働く男の子が大企業に勤めるOLに恋をするラブバラード。

まずロケ地として使われている波士頓快餐店に朝ごはんを食べに行く。

POPな飾り付けはMV用の装飾なのかと思ったら、全部そのまんまだった。お客さんは地元のお馴染みさんが多い。店主は優しいおじさん。

場所は油麻地ではなく、紅磡漆咸道北436-450號富運大廈地庫。

 

そして今ではすっかり観光地になったが、夜はプロの人々が集まる果物市場。

午後11時くらいに通ったら、歩道に果物の段ボールの山があちこちに出来ていた。

 

冷蔵庫のシーンと2人が自転車に乗るシーンは残念ながらどこで撮影したか不明。→その後5月8日に配信されたメイキングを見て油麻地の利業街(Lee Yip St.)と判明。休憩時間にバスケをしたのも多分ここ。

果物市場のすぐ近く。すぐそこまで歩いていたのに~。

 

2人が食事をする高級レストランは「麒天」。場所は西九龍にある環球貿易廣場(ICC)101樓C號舖。

MVは恋愛ドラマを見ているような感じで起承転結がはっきりしている。最後はハッピーエンド。

香港で「九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」を観る

夜はこの映画で締めくくる。鄭保瑞(ソイ・チョン)監督の最新作。再現された九龍城はどこを切り取っても画になる仕上がり。

原作は小説と漫画。

映画の内容はこんな感じ。不死身の人とかも登場する。

見どころは何と言ってもアクションと美術セット。

今回の武術指導は谷垣健治。複雑に入り組んだ九龍城の中でのアクションは見事。幅15㎝ぐらいしかないようなトタンのひさしの上を2人で走り回ったかと思ったら、壁や床が突き抜けた部屋で立体的に動き回ったりと空間をうまく使っている。谷垣さんのアクションの特徴は華麗。やられて壁に飛ばされる時や、上から落ちる時にも必ず回転をかけている。それがカメラワークと相まってそのシーンの主役が常にかっこよく見えるように計算されている。

美術監督は「智齒(リンボ)」で鄭保瑞監督と組んだ麥國強(ケニス・マック)。過去には「葉問(イップマン)4」や「十月圍城(孫文の義士団)」の美術も担当している。

mingmei2046.hatenablog.com

「智齒」では空間を埋め尽くすゴミの量に圧倒されたが、今回も画面いっぱい埋め尽くされている。当初は大陸(多分横店?)でセットを組み立てる予定だったが、コロナの影響ですべて香港で作ることになった。場所は西貢(サイクン)の成豐片場、邵氏片場(ショウスタジオ)、元朗屏山公立達德學校の3か所。達德學校は「智齒」でも使用された廃校だが、その中に廟(お寺)と戲棚と茶餐廳を作った。

artandpiece.com

もちろん九龍城をただ再現するのではなく、映画のイメージとアクションシーンの要求に合わせてデザインされている。漫画が原作なのでスチームパンクっぽい部分もあるそう。

そして俳優陣はベテランの中にも新人を加えて新しい香港アクション映画になっている。そこで一番注目されたのが伍允龍(フィリップ・ン)。

ずっとロン毛とヒゲとサングラスなので、映画を観ている間は誰だが分からなかった。

この人が不死身の悪役を演じている。気功で体を鋼のように固くできる設定はいかにも漫画。キャリアは長いが脇役が多い。後半はほぼ伍允龍の独壇場。

これも日本ですぐ公開されると思うし、少なくとも東京国際映画祭で上映しそう。

 

追記1:予想的中。今年の東京国際映画祭ガラ・セレクション部門で、「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」の邦題で上映決定。アクション監督の谷垣さんがゲストで登場しないかな。チケットは9月18日。

 

追記2:2025年1月17日からクロックワークスの配給で日本公開決定。どの映画館で上映するかは未定。

klockworx.com

 

追記3:香港映画祭Making Wavesでも11月2日に上映。チケット発売は9月18日。

香港で「但願人長久(離れていても)」を観る

香港では4月11日から一般公開だが、その前から高先電影院(Golden Scene Cinema)で不定期で上映され毎回即完売。2023年の東京国際映画祭でも上映された。

舞台挨拶の模様はこちらで見られる。

2023.tiff-jp.net

1997年、2007年、2017年の3つの時代を背景に、主に長女の視点で物語は進む。ほぼ祝紫嫣(サーシャ・チョク)監督の実体験。

湖南省から移民として香港にやって来たが、父親はヤク中で刑務所に出たり入ったりで貧しく苦しい生活を送っている。母親は途中で離婚して別の男性と再婚するが、姉妹はずっと父親の面倒を見ている。こういうところからヤクが切れて大暴れする時以外はきっといいお父さんだったのだろうと伺える。

小さい時から不安定な生活を送っているので、大人になってからも常に異邦人の感覚が抜けない。東京でツアーガイドの仕事をしている時のセフレ役が台湾の巫建和(ウー・ジェンフー)で、つい「何て贅沢な」と思ってしまった。

で、やっぱりすごいのは吳慷仁(ウー・カンレン)。3段階の年齢を見事に演じ切っている。最後60歳の時の後ろ姿は完全に吳慷仁を消し去ってしまっている。

元々は小さな漁村でしかなかった香港は、イギリスの植民地になって以降絶え間なく移民は増え続けた。映画の中で新移民の子をいじめる香港人を描いているが、その子も3代遡れば移民なのだ。よく小さい船で密航して入ったとか、海を泳いで渡って来たとかいう話も聞くが、70年代までは比較的簡単に移民出来てそのまま移民局に行けばIDも手に入ったらしい。

そしてタイトルの「但願人長久」と言えば1983年の鄧麗君(テレサ・テン)の名曲として有名だ。それを1995年に王菲フェイ・ウォン)がカヴァーアルバム「菲靡靡之音」で歌い、今では華人なら老若男女問わず知らない人はいないほどの知名度がある。そもそもは約1000年前の蘇軾の「水調歌頭」という宋詩にメロディをつけたもの。月を見ながら遠くにいる人を想う内容だ。そこから映画の英語タイトル「fly me to the moon」になるのだが、ジャズで歌う「fly me to the moon」とはまた別物なのでややこしい。

多分日本でも公開すると思うので、また観てみたい。配信でもいい。

 

追記1:香港映画祭Making Wavesで11月3日上映。チケット発売は10月18日。

香港で「12怪盗」を観る

香港では3月28日から一般公開。連日の舞台挨拶が功を奏して興行成績は1500万HKD越えとなった。デビュー5周年を記念した主演映画で、今まで応援してくれたファンへのお礼の意味合いが強い。なのでファン以外の人が見ると物足りないと思うが、ファンしか見ないのでそれはそれでいいとも言える。

ファンのための映画なので、とにかく12人がかっこ良くなくてはいけない。12人それぞれが特技を持っており、その力を合わせて世界平和を守っている。

去年の5月がクランクインで、多忙なスケジュールの中短期間で撮影したに違いない。撮影場所も香港のみ。パッと見て分かるのは大館。ホテルのパーティ会場は東涌世茂喜來登酒店海岸扒房。

お金がかかっているのは撮影方法。プログラミングでカメラワークを決めているのでカメラの動きが複雑なシーンが多い。


www.youtube.com

爆破とカーチェイスにも挑戦。アクションシーンも多い。この辺りのシーンはホントかっこいい。監督も脚本もこれがデビュー作の新人だが、各部門のスタッフはベテラン揃いだと思われる。

ゆるいユーモアをベースにしたお話は嫌いではない。それを元にした小道具も結構好き。遺伝子組み換えで右側の羽しかない右翼雞とか。この指名手配のポスターとか。

全然似てねーwww

この映画での経験がMIRRORの次のステップに繋がる。

シンガポール→香港へGo!

今夜は朝6時半出発のスクートに乗るためにチャンギ空港で1泊しなくてはいけない。

コンサートは9時半に終わり、また電車で空港に戻る。

お腹がすいたのでジュエルの中をうろうろしてみたが、目ぼしいレストランはほぼ閉店していた。「PAUL」を見つけたので取り合えず朝ごはん用にパンを買う。ビニール袋はいらないと言ったら、「Oh,go to green~♩」と陽気に言われた。みんな基本的に明るい。24時間オープンのカフェがあったので、パスタを頼む。

レトルトのまずいのだったらどうしようかと思ったら案外おいしかった。でもこれで15ドルは高いよなあ。

預けていた荷物を受け取ってそのまま出国審査へ。ここでもモバイルチケットとパスポートをピッするだけでおしまい。

そこからドアを抜けて制限エリアに入ったら、外とは違って大賑わい。カフェの種類も多くて「何だ、ここで食べれば良かったんだな」と思った。

次は寝る場所を確保しなくてはいけないが、スマホが充電出来て横になれるベンチはなかなか見つからない。それでも何とか狭い場所に体を押し込んで荷物を枕にして横になる。しばらくすると体がしんしんと冷えて来たので大判ストールを掛け布団のようにかけて寝た。

朝巡回している警備員に起こされる。パスポートを見せたらそのまま行ってしまった。搭乗ゲートを確認して、PAULのパンを食べて、移動する。

飛行機の中ではひたすら寝る。この時も窓側だった。

香港に着いて、まずすることはシャワー。前から気になっていた無料シャワー室を遂に使う時が来た。場所は飛行機から降りて入国審査に行くまでの廊下の途中。中は広くてキレイで明るい。ボディソープとシャンプーは備え付け。ドライヤーもある。水圧も問題なし。これなら安宿のシャワー使うより断然こっちのほうがいい。

さっぱりして出国した後は、映画のチェックだ。楽天モバイルの海外ローミングは問題なく繋がった。今後は香港でSIMを買わずに済むかもしれない。

映画のサイトを調べると、今からなら「百老匯 PREMIERE ELEMENTS」で13時から上映する「12怪盗」に間に合うではないか。

普段ならバスでのんびり市内に向かうところをエアポートエクスプレスで九龍駅まで行き、そのまま圓方商場(エレメンツ)に直行する。

チケットを買った時点で貸し切りだったw映画館の飾り付けがまだ残っているかと期待したが、もう既に撤去されていた。ポスターすら無し。残念。

The Road to Singapore Indoor Stadium(新加坡への道)~その5~

チャンギ空港に着いた後、コンサートTシャツに着替え、コンサートタオルを首に巻き、オフィシャルライトスティックを手持ちのカバンに入れ替えて、気合十分で準備を整える。

マーライオンは見に行かないが滝は見てみる。

まずは旅行鞄を24時間営業の荷物の預かり所に預ける。まずQRコードを読み込んで登録しないといけないので、ここで楽天モバイルの海外ローミングを試して見ることにした。

が、全然繋がらない・・・。

取り合えず空港のWIFIに接続して、荷物は無事に預けることが出来たが、さてこれからどうするか。コンサートチケットもモバイルチケットなので、入口でスマホの画面を見せないといけない。一応スクショは撮ったが、スクショはダメとか言われたら困る。

インドアスタジアムの隣はショッピングモールなので多分WIFIがあるはず。とにかく現地に行ってみることにする。お腹もすいたし。

電車はターミナル2に接続されているので、T2に移動して駅に向かう。電車の切符を買おうとするが、買い方が分からない。駅員らしきおっちゃんに聞くと、10ドルの交通カードはツーリストカウンターで売っていると言われる。

「でも10ドルも使わないんだよ。」

「だったらクレジットカードをそのままピッして乗っちゃえばいいじゃん?」

「ぅりありぃぃぃ?!」

ホントにピッして乗れた。シンガポールすごいぞ!

電車の指示通りに乗り換えして無事スタジアム駅に到着。外は熱帯。かなり蒸し暑い。

メンバーのお出迎え。

そして隣のショッピングモールでシンガポール初メシ。

多分海南飯。65ドル。

ここでも楽天モバイルの海外ローミングは繋がらない。でもモールのWIFIは辛うじて繋がった。

開始は7時からで開場は5時半から。続々とファンが集まってくるが一向に列に並ばない。記念品を配ったり記念の動画を撮影したり。私は早めに入場しようと入口に向かう。

モバイルチケットは大したチェックもなくスルー。しかしセキュリティーチェックがかなり厳しかった。テーブルに書かれたA3ほどの大きさを超えるもの、水、食品はすべて没収。カバンの中のポケットも細かくチェックされた。喉が渇いたらどうしようと思ったが、中にちゃんと飲料水が出てくる機械が置いてあったので、水筒に補充した。

1万2千人収容ときいていたが、3分の1は塞がっているし、3階席も今回は無し。私の席からでもステージが良く見える。これなら香港亞博の席よりも近いぞ。

今回はマレーシア公演が中止になって、その分の観客もシンガポールに流れて来たので、席はほぼ満員。でも半分以上は香港人だと思う。

コンサートは2時間。かなりのハイテンポで進み、最後はシンガポールでよく使われる言葉を使ったMCで締めくくり。

シンガポールがもっと日本から近かったら、また来てもいいかなと思った。