香港で「潜行」を観る

「瞞天過海」を観た後で、星光大道を通り過ぎヴィクトリア湾に沿いながら黄埔(ウォンポー)まで歩いて行った。

目的は黄埔の嘉禾(ゴールデンハーベスト)の映画館。黄埔の船型ショッピングセンターがまだ現役なのに安心した。

アンディさん(劉徳華)が麻薬王で、その麻薬組織に潜入捜査で入っているのが林家棟(ラム・ガートン)。ポンちゃん(彭于晏)はその麻薬組織をITで追い詰めるサイバー課の上官。

香港映画のお家芸みたいな映画で、特に目新しいものは何もない。舞台は香港で俳優もほぼ香港人だが、大陸系の会社がお金出しあってヒット作狙おうと香港映画のテンプレ使って作ったようなかんじ。

娯楽大作としてよく出来ていると思うけど、「いまだに麻薬潜入捜査で男の友情と裏切りと家族の愛がテーマかい」とも思ってしまう。

最近は若手の香港人監督たちがもっとリアルなテーマで香港の日常を捉えた素晴らしい作品を多く世に送り出しているというのに。

それにしてもアンディさんはよく働く。この映画ではプロデューサーも兼任している。

この後には旧正月映画の寧浩(ニン・ハオ)監督の「紅毯先生(ムービー・エンペラー)」で主演もしている。

影武者が何人もいそうだ。