ド派手アクション映画「使徒行者2諜影⾏動(インビジブル・スパイ)2019」

「未体験ゾーンの映画たち2021」から。「使徒行者」シリーズは映画が3まである以外にTVドラマもシーズン1~3まであり、映画の続編も今後製作するかもと言われている。しかし映画とドラマには繋がりがほとんど無く(ちょっとある)、「潜入囮捜査」モノという括りしかない。「風暴」シリーズも「ICACの警官汚職事件」という括りは繋がっているがそれ以外は大雑把なところがあって、しかも同じ役者を使いまわしているから紛らわしくなる。まあでも別々に見ても楽しめる。

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フィリピンの孤児院から話はスタート。そこで育った親友2人のうち、1人が国際テロリスト集団に誘拐されたことが運命の分かれ道となる。実はテロリスト集団は香港警察内にもスパイを送り込んでおり、誰が一体スパイなのか疑心暗鬼の中、テロ撲滅作戦のためミャンマー、スペインへと向かう。

2019年公開でコロナの影響が出る前なので、エキストラがいっぱいの密のシーンが出ると懐かしい気がする。

潜入捜査とスパイ、敵と味方が混合し、まるでオセロのように次々と黒白が変わってしまう展開にカタルシスが生まれる。そこに男の友情が加わってますますヒートアップ。

製作が邵氏兄弟國際影業有限公司(ショウブラザース)とTVBなので、まさに直球王道香港アクション映画。お金のかかったセットに海外ロケと大がかりなアクションシーンが目玉で、そして主人公がなかなか死なないw

今回の目玉はやはりミャンマーロケ。ミャンマーの街中でのカーアクションは大迫力だ。道の真ん中にお寺があるのとかよかった。

スペインの牛追い祭りとカーチェイスも面白い組み合わせ。最後の廃墟も雰囲気たっぷり。「残念な韓流」の殺し屋が牛にやられるシーンは笑っていいだろう。

古天樂(ルイス・クー)、張家輝(ニック・チョン)、呉鎮宇(ンジャンユー/フランシス・ン)の三つ巴のシーンはやっぱりカッチョいい。場所もうらさびれた市場の中だし。使い古されたシチュエーションだけど、やっぱり欲しい。