メインはバス!「阿索的故事(人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~)2020」

香港はあんなに小さいのに交通機関が充実している。今回は城巴(シティバス)の全面協力のもと撮影されている。シネマート心斎橋にて1週間だけ公開。

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この映画のために王菀之(イヴァナ・ウォン)と林盛斌( ボブ・ラム)はバスの免許を取得。王菀之は9か月かかったらしい。その甲斐あって映画の宣伝では颯爽とバスを運転して登場した。

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分かりづらいけど、運転しているのは王菀之。

王菀之演じる阿索が失恋から立ち直る物語だが、この阿索が実によく出来たヨメでwここでも香港人男子は大人になりきれない頼りない性格として描かれている。

前向きに進む人にはやはり明るい未来が待っている。対照的に登場するのが、姜皓文(フィリップ・キョン)演じる大陸女に振られた李振民。復讐のためには手段を選ばず、阿索も道具の一つとしてみなし綿密な計画を立てていく。最近主演作が増えた姜皓文だが、やっぱり演技が一本調子。実直な役には向いているが。

実はヒール役の大陸女も個人的には嫌いではない。自分の頭と体を使って他人を踏み台にしながらのし上がっていく女というのは、傍で見ている分には面白いからだ。

香港に行けば必ず2階建てバスの2階部分の前から3番目くらいの窓際席を陣取る(最前列は事故ったら危ないから乗らない)。坂道発進やくねくねした細い道にヒヤヒヤしながら乗るのが大好きだ。銅鑼湾(コーズウェイベイ)から東に向かうために海の上に架かった道路を走る時は、まるで海の上を飛ぶ鳥になった気分になる。逆に山道は車酔いをするので絶対乗らない。

また香港のバスに乗りたいなあ。