「レディバード(2017)」をNetflixで観る

男子のこじらせ青春映画は多々あって、そこに登場する女子は大抵クールで主人公より大人だったりする。でも女子だってやっぱりこじらせているのだ。

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グレタ・ガーウィグが脚本、監督を担当。自身の経験を元にしているが、それを全世界共通のあるある要素にまで高めているのが素晴らしい。グレタ・ガーウィグが脚本と主演を担当している映画「フランシス・ハ(2012)」同様特にショッキングな出来事は起きず、日々の積み重ねを丁寧に描いている。あ、でも地下鉄での放尿シーンにはびっくりしたがw

かなり前から病んだ人の映画や漫画などの作品を見るのがしんどくなってきている。方向違いの演出や役者の熱演に引くこともあるし、まず感情移入出来ない。どんなにうまかろうがスパイス盛り盛りのカレーばっかり毎日は食えない。そんな時にじっくり出汁のきいたおでんなんて食べれば、ほっこりしてしまうのは当然。

但しこの映画はただほっこりするだけではない。ちゃんと辛子も一味唐辛子も用意されている。なので自意識過剰だった昔の自分がしたことを逐一思い出して、何度も赤面してしまう。

特に未経験の主人公が果敢にセックスに挑む姿勢とか。それで何とか初体験をクリアしたもののがっかりな結果に終わってしまうところとか。

母親と衝突したり、学校でちょっとした騒動を起こしたり、仲のいい友達と離れたりまたくっついたり。

そんなエピソードにいちいち反応してしまう自分が恥ずかしくて懐かしい。まあ今でもこじらせている部分は殆ど直っていないが。