ハリウッドが巨大中国市場に如何に食い込んでいきたいか分かる映画。監督こそ張芸謀(チャンイーモウ)だがそれ以外のプロデューサー、脚本、音楽等はほぼアメリカ。
話はよくあるハリウッド映画で、見た目からしていかにも悪そうな怪物VS人間、傭兵と美人将軍の話が中心。
マッドデイモンは安定の演技で、映画の中でも光っている。相棒との掛け合いもとても自然だ。
問題はその相手をする景甜(ジンティエン)。バックに万達グループという超お金持ち集団がついていて、常に超大作の主役級の役を演じているのにまったく人気がないといういわくつきの女優。日本でもゴリ押し女優が話題になったが、それと同じ。
この役はちょっと前なら趙薇(ヴィッキーチャオ)がやっていただろう役である。景甜では完全に力量不足。
ポンちゃんはまったくの脇役で、数えるくらいしか登場しない。
渋い張涵予(チャン・ハンユー)は早々と画面から消えた。
抑えのおっさんが早々といなくなったのも重厚さに欠ける要因かも。若者だけだとどうしてもわちゃわちゃしてしまう。
劉徳華(アンディラウ)は特別出演でおいしい位置をキープ。
特に場所が長城である必要性もないし、張芸謀じゃなくても撮れる映画である。
日本では2017年4月14日に公開予定。