尾崎が止まらない

明日は撮影がないので今日は少しのんびり出来る。なので台湾の「九降風」を観る。
時代は1996年。7人の高校生の青春映画である。プロデューサーのエリック曾志偉もちょこっと出演。
この映画は完全な高校男子の世界だ。悪友7人がいつもつるんで、たわいのない悪さをする。
この年代の男子は性欲さえなければ女なんていらないんだろうなあと思ってしまう。彼女といるより仲間といるほうが楽しそうだ。といってもここに登場する女子も決して「添え物」ではなく、高校女子特有の思いもしっかり伝わって来る。そしてそんな高校男子と高校女子のすれ違いも、年を取った今なら理解出来てしまうのである。
この映画を観ている間、頭の中は尾崎の曲がぐるぐるオールリピートである。せつない。
気になったのがこの1996年という年。台湾で野球の賭博事件が明るみになった年というのは映画の中でも述べられているが、それが当時どれほどのスキャンダルだったのかは実感がない。当時は香港の返還で浮かれていたので、自分の記憶の中でも台湾の事件は空白だ。それが残念だ。