今日も朝から雪が降っている。列車は1時出発だが早めに家を出る。途中中関村で食物の買出しをする。列車の弁当は中身の割に値段が高い。北京西駅に着いたのは11時半だった。出境手続きをしてホームへ。この瞬間はいつも胸が高鳴る。列車の中は既に多くの人が乗り込んでいた。荷物の場所取りのためにみんな早めに乗り込むのだ。でも今回は上段まで埋まっておらず余裕がある。この時一緒になったのが香港人と台湾人の学生の2人。同じ大学で同じ寮の部屋に住んでいる2人は仲良しで、しかも台湾人の彼女は日本にも住んだ事があって大学でも日本語を習っている。2人はこれから旧正月を利用して帰省する途中だった。
途中、何をするでもなく窓の外を見ていたら、宿題らしきレポートをチェックしていた方が話しかけてきた。
「この箇所の翻訳どうかな?」
見ると中国に対する日本のODAに関するもので何十ページにも及んでいる。
「これはすごいね」って言うとまず中国語で書いてから日本語に翻訳したというのだ。中身の日本語はパーフェクト。知らない人なら外国人が書いたとはまず思わないだろう。中国人の日本語レベルはすごいことになっている。