多くの人に見て欲しい「因爲愛所以革命(香港 裏切られた約束)」

2019年に香港で起きた運動についてのドキュメンタリー映画はこれまでもいくつか見てきたが、この映画も冒頭から泣きたくなる。

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ここに映っているのはまさに戦場と化した香港。丸腰の学生相手に機動隊が武器を使って暴力をふるう姿だ。警察は時にはヤクザと手を組んでデモ隊に暴力を振るったり、デモ隊に成りすましてわざと暴力的に煽り、次々と逮捕していくなどやりたい放題だ。それとは対照的に、街を埋め尽くす市民たちは粛々と理性的に行進していく。

この映画で印象的だったのは、香港に移住してきたインド系や非中華系の人々も「自分は香港人である」というアイデンティティをデモ中に表明したことだ。香港は人種のるつぼで、欧米系、中国系が多いが、最近はアフリカやアジアの国から人が集まっている。香港人の定義は血統ではなく、香港に対する思いなのだ。そんな場所は一体世界にいくつ存在するだろう。

2046年は遠い未来ではなく、もしかしたら自分もまだ生きているかもしれない。果たしてその時の香港の景色はどう見えるんだろう。