台湾一周の旅ー嘉義2

阿里山から戻る時に、時間もまだ早かったので嘉義駅ではなく1個手前の北門駅で下りた。近くに監獄博物館があるのだ。だが行って分かったが一般公開しておらず、外見を見るだけで終わってしまった。

それでトボトボ歩いていると目の前に日本家屋群がどーんと現れた。まさに街のように。台湾で古い日本家屋に遭遇するのは珍しい事ではないが、このほどの数が集まっているのにはお目にかかったことがない。

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阿里山鐡道は阿里山にあるタイワンヒノキを麓に運ぶために日本人が開発した。かつてその麓にあった日本人村を修復再現して公園とお店にリノベーションしたのだ。

お店の中は様々。カフェ、ラーメン屋、雑貨屋、お土産屋など。

あるお店の中には台湾映画「KANO(KANO 1931海の向こうの甲子園)」の監督の部屋が今でもそのまま飾ってあった。

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「甲子園」の文字が!

残念ながら閉店まじかで中に入ることは出来なかった。お店は大体夕方6時で閉店してしまうのだ。

確かにそのまま撮影出来るよなあというぐらいしっかりした造りだ。

そのまま公園の敷地内を回っていると外れに歴史資料館のような建物があり、そこで2人のおじいさんと話し込んでしまった。

檜村と呼ばれたこの場所は戦後廃れてしまい、どの家もボロボロだったそうだ。その後嘉義の歴史を見直す気運が起こり、修復に至ったそうだ。材料は全てタイワンヒノキ。確かに家の中は檜の香りがする。

日本国内でも昭和初期の古い家をこれほどきちんと保存したところはほぼ無いのではないか。阿里山鐡道は日本でも有名だけど(実際列車の中には多くの日本人がいた)、檜村のことを知る人はとても少ないと思う。

台湾一周の旅ー嘉義1

今日は後半のメインイベント、阿里山鐡道に乗る。

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阿里山鉄道はあまりに人気なため当日前日ではチケットは買えないらしいと知り、台北にいるときに既に入手してある。阿里山鐡道のHPで予約したのはいいがカード払いが出来ない。カード自体は依然台湾に住んでいた時に作ったクレジットカードだが、認証番号がケータイに送られるのだ。台湾のケータイ番号なんてもう使ってないよ!たまたま台北駅の柱の隅っこでこの予約捜査をしていたので、そのままスマホを窓口に持って行ってお金を払うことが出来た。

ID番号を入力する場所にはパスポートナンバーでOK。15日前から予約可能で、予約後2日以内に入金すること。

私が買ったのは嘉義から奮起湖まで。途中の線路はまだ復旧出来ていない。列車は山をぐるぐる回りながら進む。山道だが速度が遅いのであまり揺れない。

奮起湖といえば台湾映画「星空(2011)」のロケ地だ。その映画で使用したおじいさんの小屋を移築して保存してあった。

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お昼は有名な弁当を食べる。うまい。

台湾一周の旅ー台南2

いつもは宿代を節約するのにゲストハウスを利用する。しかし台南では安いゲストハウスが見つからず、その代わり駅前のホテルが超安かった。写真からしてかなりの年代物だったが、選択肢もないのでそこに決めた。

ということでこの旅唯一のホテルで泊まる。確かに古い。でも綺麗に掃除してある。そして最上階なので眺めが最高にいい。

そしてTVが!バスタブが!2段ベットの音を気にせずに寝られる!

そこでたまたま観たのが「CODE浮士德遊戲」。主演は呉慷仁(ウー・カンレン)!

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全10話(1話が約10~15分)のネット映画。これを映画用に編集してTVで放送していたのだ。

うだつのあがらない銀行営業マンがふとしたきっかけでどんな願いもかなえるというアプリを手に入れる。確かに願いは叶うが、その代償として言われた任務も遂行しなくてはいけない。浮士德はゲーテファウストのこと。つまり自分がファウスト、アプリがメフィストフェレスで、どんどん追い込まれていくのだ。

大陸にも多くのネット映画があるがどれもほぼ駄作。見るに堪えないものばかりなので全然人気がない。これは愛奇藝台湾が出資しているので、大陸の愛奇藝でもみることが出来た。

主演の呉慷仁がここでもいい仕事をしている。最初と最後では別人のようだ。監督の詹大為は資料がほとんどないので新人だと思う。

台湾では神様にお願いしてそれが叶うとその神様にお礼をしないといけない決まりがある。日本みたいに願いっぱなしは出来ない。そういうのが下地になってこの物語のもとになっているのかもしれない。

夜は早速買ってきたバスソルトでお風呂を堪能。幸せだ。

台湾一周の旅-台南1

食べ物なら台南が一番おいしいらしい。確かに一番最初に食べた半分屋台みたいな食堂も麺の硬さ具合がアルデンテでうなってしまった。

台南は台湾で一番古い街だ。なので古い建物がぎっしり。その中でも行きたかったのが

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「林百貨」。中の装飾もおしゃれ。着物を着て行きたいかんじ。

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ちょっと郊外にある十鼓仁糖文創園區。もとはサトウキビ工場。バスで。

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安平地区。台南では鄭成功がヒーロー。あちこちに彼の銅像があった。鄭成功も日台のハーフだ。

台湾一周の旅ー高雄2

高雄は映画ばかりではなく一応観光もしてみた。

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外国の地下鉄で日本語のアナウンスが流れるのは高雄だけなのでは?

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海のそば。 

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真っ黒な外観がかっこいい。

そして台湾一おいしいパン屋さんの支店が高雄にもある。

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常に行列ですぐに売り切れ続出。1人のお客が買うパンの量がハンパない。駅からも遠く、たまたま宿から歩いて片道20分くらいだったので、暑い中ゼイゼイ言いながら歩いたが、歩く価値はある。

台湾一周の旅ー高雄1

海生館から直接バスで高雄へ行く。久々に高層ビル群を見る。道が全部まっすぐで広い。新しい街なんだなと思う。

早めについたのは二輪映画を見るためだ。結局高雄で4本映画を観た。

新作:台湾映画「接線員(ザ・レセプショニスト)」

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イギリスに留学した台湾人が生活に窮して隠れ風俗店の電話の取次ぎのバイトを始める。はじめは風俗の仕事を毛嫌いしていたが、次第に打ち解けていく。陳湘琪(チェン・シャンチー)は相変わらずの美しさ。

追記:日本では2019年10月25日から公開。公式HPはこちら。宣伝費用がないのか少し雑な作り方だが、映画自体は見て損は無し。

http://www.g-film.net/receptionist/

 

日本映画「花心」

女性の官能をまったく理解できていない監督が撮っちゃった映画。これでは役者も脱ぎ損。といっても全部脱いでいない。なんでやねーん。及び腰で中途半端。「色・戒(ラスト、コーション)」「愛神(愛の神、エロス)」をまた観直したくなった。

追記:その後、瀬戸内寂聴の原作小説を読んだ。何故当時この小説が過激と言われたのか、今から思えば謎。小説を読んでしまえば、内容を取り違えた映画化だと分かる。特に北林未亡人の扱いがかわいそう。

 

二輪:「LION/ライオン 25年目のただいま」

ニコール・キッドマンもこんな大きな子供の母親役を演じるようになったんだなとまず思った。グーグルアースが出来た時、私も自分の家を探したよ。

 

香港映画「拆彈專家」

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タイでの落馬事故で今後数年はアンディさんの映画は見られないと思い観てみた。

「風爆(2013)」では香港の中環(セントラル)を爆破したが、今回のターゲットは紅磡(ホンハム)の海底トンネル。おもしろいなあと思ったのがテロ事件が株価操作とリンクしていること。

香港海底トンネル - Wikipedia

運営は民間企業なのね。そして去年からは熊谷組も参加とは。

アンディさんは最後まで大スター。そしてここにもbabyjohn蔡瀚億が。演技の幅はまだないけど、なんか見てるとほっとする顔だ。他にも香港TVドラマではお馴染みの顔も多数あった。娯楽作品として楽しめる映画。 

台湾一周の旅ー墾丁3

「我在墾丁*天氣晴」の漢文(byポンちゃん)の家が船帆石のそばにあるらしい。バスで行けるところなので行ってみることにした。

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が!なかった~。そりゃそうだよね。10年以上前だもん。

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午後からは海生館に行く。今回の旅で一番高かったお宿がここ。日本でも水族館で宿泊が出来るが、海生館は毎日予約を受け付けている。但し人数が少ないと自分の希望した場所に泊まることが出来なかったりする。

予約は海生館のHPで。支払いはカードのみ。電話番号は台湾の友人の了解を得て借りた。案の定確認の電話が後日あって、友人が受け答えしてくれた。この辺外国人にはハードルが高いかもしれない。

午後4時集合で、水族館の裏側を見学したり、子供向けにDIY教室がある。大きな食堂でご飯を食べ、その後シャワーを浴びて就寝の準備。このシャワー室も大きめでお湯の量も充分。シャンプー&ボディソープ、ドライヤーも完備されていた。

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私は海藻コーナーを選択。電気を消された水槽も神秘的。

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朝は7時起床で、餌付けショーを見学。海岸でのレクチャーなどがあり10時半に解散。しかしその後も好きなだけ水族館にいていい。しかし次の日が土曜日で、もう魚より人の方が多いんじゃないかというかんじで、お昼ご飯を食べたらさっさと帰ることにした。

私が一番好きなのは古代魚コーナー。水族館の人曰く「世界初の水のない魚の展示コーナー」らしく、中は模型と3D映像で構成されている。古代の海は環境の激変とか陸の誕生で、3回くらい70%以上の生物が絶滅する時期があったらしい。そのたびにその変化に対応できた種類だけが生き残っていく。

なんだ、この世界は既に少なくとも3回は絶滅しているじゃないか。