20年ぶりのサモ・ハン監督映画「我的特工爺爺(おじいちゃんはデブゴン)」

ネットで鑑賞。

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日本でも5月27日から公開予定!

サモ・ハン is BACK!『デブゴンが帰ってくる!』

ゲストが豪華。この他に徐克(ツイ・ハーク)、宋佳、元秋なども出演している。

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ポンちゃんなんて殆ど本題に関係ないのに最後で登場w

特工は日本でいえば警備部のSPだろうか。なのでアクションもワイヤーで飛んだりせず実践重視だ。関節ロックされてあの巨漢で全体重かけられたらそりゃ全身骨折するよ。

ロケーションがきれい。中国とロシアの国境の街で、家のセットはちょっとメルヘンチック。黒竜江省や牡丹江は私も行あったことがあるが、街全体がやはりロシアっぽい。その市街地を封鎖して撮影されたカーチェイスも迫力満点だ。その他にも広大な車両基地や線路を見渡せる歩道橋なども鉄心がくすぐられる。

隣に住んでいる娘がいい味だしている。ちょっと小生意気でそんなに可愛くないところもいい。

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「風暴(ファイヤー・ストーム)」にも出演している。将来は大物女優になるかも?

バリバリ現役なデブゴンに乾杯!!

 

 

 

 

時間が止まってしまった映画「合約男女」

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ポスターを見る限りではいつものサミー主演ラブコメなのかと思いきや、設定がちょっとシビアで笑いはもっぱら張孝全が担当している。

サミーが今回演じるのは保険会社の社長で35歳。幼少期のトラウマのせいで重度の潔癖症を抱えている。

そこに現れたのは退役軍人で今は宅配便の配達をしている張孝全。甥の耳の治療のために大金が必要で、高収入に惹かれて社長秘書の面接に応募する。

しかし社長秘書とは表向きだけ、実は人工授精のための精子を提供するのが目的だった。提供すればそれでおしまいの関係だったはずが、いつの間にか相思相愛に。

ブコメの女王として長年演じてきたサミーも流石に今回の設定35歳は無理かと。そしてこの90年代ラブコメの定石(ハイファッションブランド、ヨーロッパロケ、格差恋愛からの玉の輿など)ももう通じなくなっている。そのため認知症、介護、バリキャリの妊娠問題等の話を盛り込んでいるが、それが重すぎて笑えない。

唯一の救いはやはり張孝全の演技で、登場するたび一所懸命笑わせようとしていた。一番の見どころは「パラシュート部隊」の一人語りだろう。それまでの単細胞な役どころにふと暗い影が差しこまれて、ここはかなり胸にグッとくる。

そして女王様っぷりが良かったのが社長秘書の馮文娟。張孝全にセクハラパワハラしまくりな肉食系女子だ。実は「赤道(ヘリオス 赤い諜報戦)」では赤いスーツに身を包んだ謎の秘書役を演じていた。

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希望としては張孝全をもっともっと痛めつけて欲しかったがw

脚本も古臭くてご都合主義で、制作会社の社長のヨメがオイシイ役で出演したり、挿入したアニメのレベルが最低だとしても張孝全の出演作品は全部観たいんだ!という人向き。

 

汚職事件を暴く中国ドラマ「人民的名義」

今、何かと巷で話題の「人民的名義」をネットで観てみた。

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登場人物が多すぎて分かりづらいバージョン

 

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アップにしたけどやっぱり分かりづらいバージョン。

 

全部で55話もあるので、とりあえず最初の4話まで見てみた。

今までも汚職関係のドラマは作られていたが、内容が硬すぎるのと善悪がはっきりした紋切型なのでそれほどヒットはしていない。今回これほど注目を集めたのは、主役が陸毅(ルー・イー)だからというのもあると思う。脇はベテランのおっさん達がガッチリ押さえている。

年取ったけど、やっぱかっこいい。

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「永不冥目(1998年のドラマ)」は超お薦め。

オッサン濃度はかなり高い。枯れ専女子は悶え死ぬかもしれない。でも中国のオッサンはどれも枯れてないけどね。

北京と架空の街漢東省京州市を行ったり来たりしながら話は進む。都市開発の裏に隠れた汚職と陰謀を暴いていく。

4話まで観たが、期待していた張豊毅は1話でちょこっと出たきり。長い長い話なので、テンポの速い日本のドラマに慣れていると途中でダレる。

日本ドラマとの違いと言うと、日本だと新入りの刑事が巨大な悪に立ち向かったりするが、中国ドラマはそれなりの役職に就いた人が明らかに悪い人を検挙する。このドラマでも主人公の候高平は最高人民検察院反貧総局偵緝処処長なので、地検特捜部の部長くらい?で、国家公務員だが事件が漢東省とも繋がりがあるため、故郷でもある京州市にも出かける。そこで事件に協力する友人もエリート地方官僚だ。

ドラマの中で賄賂の方法もいろいろ登場する。大金が入力されている銀行カードを渡したりとか。美術品渡したりとか。子供に大金渡したりとか。おいおい。

ネットではすでに49話まですすんでいるが、長すぎて気遅れがする。動画サイト「愛奇芸」で第1話がもう50億回再生て、ケタが大きすぎて何が何だか。

ファンタジー時代劇や整形顔の若い俳優が飽きられ始めている今だから、こういった超硬派なドラマが受け入れられたのだと思う。

 

 

 

働き過ぎが気になるポンちゃん(彭于晏)

気になったので調べてみた。

2017年 映画「乗風破浪」「悟空傳」(7月公開予定)「明月幾時有」(7月公開予定)

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2016年 映画「長城(グレート・ウォール)」「我的特攻爺爺(おじいちゃんはデブゴン)」「湄公河行動(メコン大作戦)」「危城(コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝)」「寒戰(コールド・ウォー )Ⅱ」「奔愛(Run for Love)」「近在咫尺的愛恋(Close to you、More Than Close)」

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2015年 映画「剰者為王」「破風(疾風スプリンター)」「12金鴨」

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2014年 映画「黄飛興鴻之英雄有梦」「匆匆那年」

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    ドラマ「風中奇縁」

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この他にアディダスのCM Angelababyと。

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リプトンのCM 3話構成の短編ドラマになっている。 

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働きすぎ。

 

ポンちゃん主演中国映画「乗風破浪」

旧正月公開映画をネットで鑑賞。

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ベストセラー作家韓寒の第2作目監督作品。原作、脚本も韓寒が担当している。

レーサーとして成功した息子が両親が若かった1998年にタイプスリップするお話。タイムスリップものというジャンルだと思えば、多少話がカブるのは致し方ないと思うが、「新難兄難弟」そのまんまというのはどうなんだろう?もしかしてリメイクかと思ったが、特にそうだと説明していない。

なぜ主人公がレーサーかといえば、韓寒もレーサーだから。なのでカーアクションはほぼ実景撮り。狭い街の路地を「頭文字D」並みに猛スピードで走りまくる。

気になる点がいくつか。

ポンちゃん演じる徐正太の弟分を韓寒のレーサー仲間が演じている点。でも実は正太が刑務所に入る理由をつくったのがこいつなのだ。そんな重要な役を何故役者でもない自分のお友達にやらせてしまったのか。案の定人物としての奥行きも物語に対する説得力もなくなってしまっている。

タイムパラドックスに対する認識がいい加減な点。生まれてきた赤ちゃんの自分と対面するのはありえないだろう。その矛盾を単なるご都合主義でごまかしている。

母親が出産後のうつ病のため飛び降り自殺したことになっているが、クラブのママまで勤め上げている女がそう簡単に自殺するだろうか?だいたいチンピラと結婚するぐらいの大したタマなのだ。最初の設定がボケている。

悪いばかりじゃなくて良いところもいろいろある。

ロケ地のチョイスがいい。浙江省江蘇省などの運河が多い古い街で、たたずまいが素敵。

ヤクザの大ボスには歌手の李栄浩(「やり直せるなら俺は李白になりたいよ」と歌っている人)が演じている。こちらは出番もセリフも少なくヤクザらしくない経済ヤクザなので、これはハマっていた。

母親役はいつも少女漫画の主人公みたいな役が多い趙麗穎が演じている。これからは腹黒い役とか汚れ役とかどんどんやって欲しい。そのほうが絶対似合うと思う。

前回もそうだが映像のセンスがいいのはカメラマンさんのおかげかもしれない。

もとは小説家なのだから、次回はちゃんと心に響く物語で映画を撮って欲しい。

 

中国式披露宴に参加

大陸に戻ってから3回披露宴に呼ばれた。1人めは田舎の広場で近所のおばちゃんが集まって料理をもてなすような伝統的な披露宴だった。次にお呼ばれしたのは、新郎がちょっとお金持ちで、その街一番の高級ホテルでの披露宴だった。

3回目の今回も地元のホテルでの披露宴だった。入口に2人の写真が飾ってあったのですぐに分かった。

どの披露宴の会場も200人以上入る大きさで、円卓が中央の舞台を挟んで左右にずら~と並ぶのが壮観だった。入り口で紅包(お祝儀。友人なので500元ぐらい)を渡して中に入る。

開始時間を過ぎても始まらないのはいつものことで、専門の司会者が登場して音楽が流れてやっと始まる。

まずは指輪の交換。その後両家の両親が登場してお礼を述べる。その後はゲームやカラオケが始まる。そして新郎新婦とその両親がそれぞれのテーブルを回って乾杯をする。

コースのご飯も食べ終わったら基本いつでも帰っていい。席には引き出物が置いてある。中身は大体お菓子の詰め合わせだ。

日本よりもカジュアルで、服も普段着でOKなので呼ばれても気が楽。会場は子供がかけずりまわるし、主役の2人は早めに舞台から消えてしまう。

友人である新郎は披露宴が始まってすぐに感極まって号泣してしまった。後で聞いた話では準備のためこの数日ほとんど寝ていなくて、披露宴の時は疲労のピークだったからというのも号泣した理由のひとつだったらしい。

というのも新婦の家族親戚は上海人で、その送り迎えを新郎家族とその友人たちが自分の車でしていたのだった。

夕方その友人宅に行ったら、小さい敷地だけど6階建ての家の中のお客様が来る場所は全部結婚の飾り付けがしてあって、これも自分たちがしたらしい。これは疲れるわ。

何はともあれ、2人の祝福をお祈りします。

 

 

香港→国境→深センから高鉄の旅

香港映画「29+1」を観終わって宿に着いたのはもう夜中の1時を過ぎていた。

福田の入国管理局は朝7時半に開くが、そこでどれぐらい時間がかかるのか初めて行くので予想出来ない。なので早め早めで準備をする。地下鉄の始発に乗って福田に行くとすると5時起きか?つらい。

始発なのに地下鉄は結構混んでいたが座ることは出来た。そのまま揺られて落馬洲駅に到着。出国は外国人レーンに並ぶ。ここはあまり人がいなかった。うっかり出国カードにサインを書くのを忘れていたが何も言われなかった。

そして長い長い橋を渡る。睡眠不足でフラフラなので動く歩道のお世話になる。

入国は長い列で、並びながら入国カードを書く。審査を通った途端、すごくごつい自転車を組み立て始める香港人が何人かいた。

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こんな感じで色はもっと派手だった。これでどこ走るんだろう?

そのまま人の流れに身を任せて1階へ。地下鉄の入り口でまた荷物検査。ここでもうっかり飲みかけのペットボトルをバッグに入れてしまっていて捕まる。

「何か問題?」てふてくされて聞いたら、多分未成年の制服ダボダボな兄ちゃんに

「大丈夫、てへ☆」とかヤラれて、「これからは羅湖じゃなくて福田の時代だな」と思った。(以前羅湖でちょっと迷った時に大陸側入管のガードマンに罵倒されたことがある。「てめえ、俺の言うことが聞こえないのかよ!ツン×か‼」てな感じで。うんざり。)

地下鉄の切符は紙幣を使うと面倒なのでコインを用意。乗り換えなしで深セン北駅に向かう。

バカでかい深セン北駅に到着。地下鉄の改札を出て列車の改札へ。そこはもう大陸。めまいがするぐらい人だらけ。でも流石に新しい駅なので入場口もたくさんある。大陸の駅は入場するだけでも切符、身分証明書、荷物のチェックが必要だ。私はあらかじめ香港に来る前に切符は手に入れていたが、遠くに見える切符売り場にも長い長い列が出来ていた。中は吹き抜けで待合室になっていて、2階にレストランがある。

そして改札口でも身分証明書のチェックが入る。これが人民なら身分証をかざせば「ピッ」って自動で入れるが、外国人は駅員にパスポートを見せる。ほぼ見てないが。

ネットでは高鉄にはWifiもコンセントもあると書かれていたが、2等席には何もなかった。飛行機よりも高い高鉄のビジネスクラスの話だったのかもしれない。

切符が買えない北京駅のダフ屋 <下川裕治のどこへと訊かれて> (1/2) 〈dot.〉|dot.ドット 朝日新聞出版

今大陸では実名制度をとっていて乗車する本人しか切符が買えない。なので買う時も乗る時も身分証明書が必要になる。代理人が買う時も、乗る人のIDナンバーが必要。切符が欲しいなら28日前から買えるネットがお薦め。

乗り込んでからは何もすることが無いのでひたすら寝る。ここから8時間半かかって友人の家から一番近い駅に着く。そこからまた車で1時間半くらい送ってもらってやっと目的地に到着。

明日はその友人の結婚式に参加する。