台北電影節で桂綸鎂(グイ・ルンメイ)主演「徳布西森林」を観る

日本語に直訳すれば「ドビュッシーの森」。

f:id:mingmei2046:20170711234642j:plain

監督はフランスに20年在住している台湾人。なのでQ&Aに出席したのはプロデューサーと美術さんのみ。監督、なぜ来ない。

先に正直に告白しておく。午後1時半の上映で、お昼をついお腹いっぱい食べてしまったこともあり、途中ちょっと寝落ちした。なので記憶から抜けている部分がある。

過去に何が起きたのか最小限の説明しかなく、監督のこだわりもあって全編山の中。

山の中だけ撮るにしてももう少し工夫が欲しかった。事件が起きて山の奥へ奥へと逃げる母娘。途中からは桂綸鎂だけ。

絶望の淵にいたのがしだいに自然の生命力に癒されるということだと思うが、この表現が曖昧。映像は確かに綺麗だが、もっと原始的で荒々しい森のパワーが必要だったのでは?結局最後はピンボケというのも納得いかない。

大体何故山に逃げたんだろう?母親は多少山でのサバイバル術を心得ているようだったが、それでも何日も持ちはしなかっただろう。

結局都合のいいところだけ「観客の想像におまかせ」にして監督が逃げたとしか思えない。

そんなかんじなので、上映後のQ&Aも盛り上がらずじまい。美術さんはがんばっていたよ。