1を超えた!台湾ドラマ「麻酔風暴2(2017)」をネットで見る

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全13話。1についてはここを参考。

mingmei2046.hatenablog.com

 去年の台北映画祭で、「麻酔風暴2」を記念した特別バージョンを見ている。丁度第2話の地下鉄の事故辺りまでの90分バージョンだ。ヨルダンロケや地下鉄駅を封鎖してのロケにかなり期待値が上がった。

字幕の場所とロケ地が違うのはドラマあるあるだが、このドラマでは実際にヨルダンでロケをしている。これでつかみはOK。その後すぐに畳みかけるように地下鉄で爆破事故が起こり、更に盛り上げている。

設定としては1の5年後。1での物語の発端となった「救急患者たらいまわし事件」にはもう一つ真実が隠されていた。それを究明するために萧政勲(黄健瑋:ホアン・ジェンウェイ)と葉建徳(呉慷仁:ウーカンレン)が再び登場する。

しかし2人はあくまでサポート役。2では高飛車医師と突っ走り記者がメイン。しかもこの高飛車医師はラッパーでもある。医者とラッパーは食い合わせが悪そうだが、それが最終話で見事に融合する。そして真相究明とともに若い医師の成長物語もなっている。

普通続編を作る時は似たような内容で作りがちだ。しかしこのドラマは主人公も変え、登場人物も大幅に変えている。しかも葉建徳は第2話の最後にやっと姿を現し、萧政勲は第9話でまさかの展開でいなくなる。

多分予算も増えたのであろう、特に力が入っているのは特殊メイク。手術のシーンでは特殊シリコンで作った模型も登場し、劇中に使用する血液も経過時間に合わせて5種類の色を用意。なので血しぶきの量も1より多い。

サブキャラも濃い。悪役の莊凱勛(キャッシュ・チュアン)は「善悪で言ったら限りなく悪よりの善」を見事に熱演。天才ハッカーHankおじさんの只者ではない感もハンパない。雑誌の編集長役のおっさんも重圧感と軽さが混在していい味出している。モラトリアム医師役の藍正龍の影が薄いのがもったいない。

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呉慷仁はムショ帰りなので坊主頭。そして5年の時間経過を表現するためわざと太っている。

2を見てまた1を久しぶりに見る。結末を知ってから呉慷仁を見直すのもオツなもの。