「大藍湖(Big Blue Lake)」の女性監督ということで期待していたが、英皇と阿saのガードはあまりにも固かった。
監督がこだわったのは、「既婚の処女」が「外部の男」によって自分を解放するという物語だ。なので相手役は香港の俳優ではなく台湾の呉慷仁(ウー・カンレン)が相応しい。
しかし阿saで官能映画を撮るのは所詮無理だ。今回も例にもれず乳尻NG。しかも相手が触れるのもダメ。何でずっと服着たままなんだ?そこから見える婆臭いモカ茶のブラジャーがまた興ざめ。カラミがないポールダンスのシーンでは無理矢理寄せた胸の谷間をチラ見せしているが、カマトトぶったダンスにセクシーの要素は全くない。
その分呉慷仁は形のいいお尻を惜し気も無く出して健闘している。ビッチな八百屋さん(笑)とのセックスシーンも手を抜いていない。
セックスシーンはそのまま撮っても滑稽にしか映らないのだから、もう少し見せ方を工夫して欲しかった。香港映画でもセックスをテーマにした映画はあるが、直接すぎたり、隠しすぎたりでなかなかいいのは無い。
「性の解放」=「自己の解放」というのも一種のファンタジーだと思うが、なかなか根強い信仰がある。